リクエスト1
□もしまた会えたら…
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「涙がでるほど悲しかったんだろ?辛かったんだろ?なのに何で俺を心配させないように笑うんだよ!何で自分の気持ち隠すんだよ!…何で俺を頼ってくれねぇんだよ…」
「黒崎…君」
「虚圏での戦いが終わるまで俺はお前の気持ちに一切気付かなかった。どれだけ苦しかったか分からなかった。お前何時も笑ってたから…俺はお前は大丈夫元気なんだとばかり思ってた。でもほんとは何時もみんなを心配させないように無理して笑ってたんだろ?浦原さんに戦線離脱を言われてお前がどれだけ悲しかったか知らなかった。お前が強くなりたいと悩み苦しんでるのを知らなかった。今思えばずっと苦しんでたのにな」
井上は口を開かない。俺の言葉をしっかり受け止めていた
「井上は井上で誰にも頼ろうとしなかった。ルキアにも恋次にも石田にもチャドにも…俺にも」
この言葉を聞いて井上がこちらを見つめてきた
「俺達仲間だろ?何で頼ろうとしねぇんだよ!何で誰にも話さねぇんだよ!そんなに俺達…俺は信頼できねぇのか?俺は井上にとってなんなんだ?仲間じゃねぇのか?」
ついに井上が口を開いた
「黒崎君は私の大事な人…だよ。でも…だからこそ心配かけたくなかったの。みんなもそれぞれ苦しんでるのに私だけみんなに甘えるなんて…出来ないよ」
「甘える甘えないじゃなくてもっと仲間を頼れよ。悩みがあるなら話せよ。ルキアもチャドも石田も恋次もそして俺もいくらだって力になるから。そんなに抱え込むなよお前が壊れちまう。」
「でも…」
「頼むから頼ってくれよ。…俺お前を護るからって言ったよな?結局お前に護られたけど…俺お前が…井上が苦しむのが…嫌なんだよ。」
俺の低く悲しい声は寒空の公園に響いていた
「井上がヤミーに俺を護って殴られたとき頭が真っ白になって…もしこれで井上が死んだら俺どうなっちまうだろうって…きっと自分で自分を殺してた。だってその時お袋が俺を護ってくれた時とまったく同じ感覚だったんだ。…そのとき気付いたんだ井上が、俺にとって大切な存在なんだって…護りたい存在なんだって…大事にしたい存在なんだって…気付いたんだ…」
俺の言葉に井上は驚いていた