リクエスト1
□嫉妬心と恋心
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そんなやりとりをおえて二人が教室にやってきた
「おっはよう!黒崎君!」
「おはよう井上いつも元気で何よりだ」
「それが取り柄だからね!元気が一番っすよ!」
井上と会話をしていたらだいぶ機嫌が直ってきた
(現金なヤツだなおれも…)
「おっす!一護今日もいい天気だな」
「…あぁ、そうだな…」
恋次にはやはりまだ嫌悪感が残っているのでそっけない態度をとる
恋次も、?を頭に浮かべたような顔をして俺を見ている
「そういえば恋次君今日朽木さんはどうしたの?一緒じゃなかったけど」
井上はそんな俺の態度にまったく気付かず一人マイペースで恋次にたずねた
「あぁ、ルキアなら朝俺を迎えにきたけどなんか大事な用があるんだとかなんとか言ってどっかに走っていっちまったけど…一護なんか聞いてねぇか?」
「いや、特になにも聞いてはいないけど」
「そっか、あのヤロウどこ行きやがったんだ?」
正直ルキアがどこに行ったかなんて今の俺には別にどうでもいい。それよりこの二人をなんとかして離さないと…
「おい、れ…」
「だったら恋次君今日の放課後あいてるよね」
俺が話そうとしたところに井上が被せてきた
「まぁルキアもいないし帰りは一人だからな、何か用か?」
「うん!久しぶりに‘アレ’しない?」
なんだアレって?
俺は検討もつかないがどうやら恋次はわかるようで
「あぁ‘アレ’か…最近お互い時間なかったからやってなかったな。よし!久しぶりにやるか!で、どうする?今回はどっちが?」
「じゃあ今回は私が!」
「わかったじゃあ放課後に」
「うん!じゃあ放課後にね!」
そう言うと二人とも話をやめ席につこうとしている
俺は‘アレ’が何なのか分からないから井上に聞こうと呼び止めた
「ちょ!ちょっと井上!」
「ん?なぁに黒崎君」
「単刀直入に聞くけど‘アレ’て何だ?」
「‘アレ’は…秘密ですぞ黒崎君」
「な、なんで?」
「それは‘アレ’が私と恋次君との秘密だから…たとえ黒崎君でも教えないよ。それじゃ私自分の席に行くね」
井上はそそくさと自分の席に向かった
(教えない…二人だけの秘密……うわあぁぁ!!)
頭の中で最悪なシナリオを考えてしまった
簡単に言うなら
最近シテない‘アレ’
をよ〜く考えながら妄想してもらうとおのずと答えがでるはず
そんな馬鹿な!二人はそんな関係のワケがねぇ!第一そんなことになってたらルキアが黙って見てる訳がない
恋次とルキアは付き合っている…はず
しかしいまの井上と恋次の雰囲気はどうみてもただのクラスメイトどうしの物ではない
仕方がない…こんな真似したくはないが、放課後尾行をすることに決めた。それはけっしてストーカーをするわけじゃない!え〜と…そう!ルキアのためにするんだ。けっして俺のためじゃないんだ。あくまで!!ルキアが知らなかったらかわいそうだから!!するんだ。うん、我ながら見事な自己完結!←[ただの女々しい言い訳]
さて、今問題の放課後になり二人が下校しようとしている
結局、今日一日の二人の学校内での動きを‘見ていて’←〔ストーキングしていて〕なんの動きも二人の接触もなかった
「恋次君下校準備出来た?」
「おう、準備出来てるぜ。」
「それじゃ行こっか。今日は私の番だから頑張っちゃうよ!」
井上さん…何を頑張るんですか?俺の頭では難しすぎて妄想が出来ません
「あんまり頑張んなくていいぞ。途中から俺が変わってやるから」
「そんな悪いよこの前もやってもらったのに…」
くそ…二人の会話を聞いていてどう頑張っても‘アッチ’系の話に聞こえてしまう
もし今日の尾行で恋次が井上に何かしやがったら……………フッ、フッハッハッ!(*_*)
そんな一人笑う一護を見ていたK君の話
「狂ったような殺人鬼が片隅で今にも人を殺しだしそうなほどの不気味な笑いをしていた」
彼はのちにそう語っている