NL部屋

□チーズフォンデュ
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「皆さん、夕食の支度が整いましたわ!」

ナタリアの掛け声と共にちらほらと食堂に仲間達が集まってくる。
今日の食事担当はナタリア。
彼女が作る料理という事もあり、集まった仲間達はそれぞれ不安げな表情を浮かべている。
もちろん本人には悟られないように。

「あ〜〜、腹減ったー。今晩のメニューはなんだ?」

「チーズフォンデュです。今回は自信作ですのよ!さぁ、皆さんお召し上がりになって」

遅れてやってきたルークが自分の席に着いて、食事が始まる。

テーブルの上に並んだパンやクラッカー、そして色とりどりの野菜や肉類は見た目には問題はなく、美味しそうだ。

問題は味。

一同は一斉にルークの方を見た。
『まずはお前が食べて確かめろ』というその視線。
ルークは俺は毒味係かよ、と内心毒づいた。

ちらりとナタリアの顔を覗けば、期待を込めたキラキラしたまなざしで見つめられている。

こうなりゃヤケだ、とルークはフォークに刺した肉を口に運ぶ。

「……ん、美味い」

もぐもぐと口を動かすルークから漏れたのは意外な感想。

「本当ですか!?ルーク!」

それを聞いてナタリアは嬉しそうに顔をほころばせる。

「ああ‥、フツーに美味いよ。…うん、美味い」
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