NL部屋

□sweet and sour.
1ページ/2ページ

ある日の昼下がり。

「ねぇねぇ!2人とも。こないだオープンしたお店のフルーツタルトがすっごく美味しいって人気なんだって!食べてみたくない?」

「あら、それは是非行ってみたいですわね」

「そうね。そんなに美味しいなら一度食べてみたいわ」

「んじゃ、さっそく今からレッツゴー♪」


女3人はなにやらワイワイ、スイーツの話で盛り上がっている。

つーか甘いものか。
最近あんまり食ってねぇよなぁ。

けど、男一人でそういう店行くのは、ちょっと気が引けるっつうか…。


「なぁ、オマエら。今からケーキ食いに行くんだろ?その、俺も一緒に行っていいか…?」

言い出し辛そうに切り出してみれば、3人のまじまじとした視線が刺さる。

そういや、女達に混じって俺一人ってのもおかしいよな。

「あ、別に無理にとは…」

と、急にアニスの何か思い付いた様なキラキラした顔。


「それなら、ナタリアと2人で行ってきなよ!あたしとティアはまた今度にするから。いいよね?ティア」

「えっ?」

予想外の展開に俺もナタリアも動揺を隠せない。

っていうか、アニスの奴、何企んでんだよ?

「えぇ、私は別にかまわないわ」

ティアまでそう言うもんだから、俺達は強制的に2人で出かける事になる。

「今日はアニスちゃん特製のビーフシチューだから、夕飯までには帰ってきてね〜v」

と、笑顔のお見送り。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ