NL部屋
□sweet and sour.
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ある日の昼下がり。
「ねぇねぇ!2人とも。こないだオープンしたお店のフルーツタルトがすっごく美味しいって人気なんだって!食べてみたくない?」
「あら、それは是非行ってみたいですわね」
「そうね。そんなに美味しいなら一度食べてみたいわ」
「んじゃ、さっそく今からレッツゴー♪」
女3人はなにやらワイワイ、スイーツの話で盛り上がっている。
つーか甘いものか。
最近あんまり食ってねぇよなぁ。
けど、男一人でそういう店行くのは、ちょっと気が引けるっつうか…。
「なぁ、オマエら。今からケーキ食いに行くんだろ?その、俺も一緒に行っていいか…?」
言い出し辛そうに切り出してみれば、3人のまじまじとした視線が刺さる。
そういや、女達に混じって俺一人ってのもおかしいよな。
「あ、別に無理にとは…」
と、急にアニスの何か思い付いた様なキラキラした顔。
「それなら、ナタリアと2人で行ってきなよ!あたしとティアはまた今度にするから。いいよね?ティア」
「えっ?」
予想外の展開に俺もナタリアも動揺を隠せない。
っていうか、アニスの奴、何企んでんだよ?
「えぇ、私は別にかまわないわ」
ティアまでそう言うもんだから、俺達は強制的に2人で出かける事になる。
「今日はアニスちゃん特製のビーフシチューだから、夕飯までには帰ってきてね〜v」
と、笑顔のお見送り。