NL部屋

□キノコロード
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ルグニカ紅テングダケが生息するキノコロードまでやってきたルーク達。
ルークの母――シュザンヌの薬の材料を採取するためだ。

そこで偶然か必然か、アッシュと再会し、行動を共にすることとなった。

ルークとノエルはキノコロードの入口付近で仲間の帰りを待っていた。

「遅いですね…。みなさん、大丈夫でしょうか?」

ノエルはみんなが歩いていった方向をぼんやりと見つめながら呟いた。
仲間達がキノコロードの奥へ姿を消してから、結構な時間が経っている。もうそろそろ帰ってきてもいい頃合なのだが、気配を察してみても姿はおろか足音さえ感じ取る事が出来ない。
心配そうな表情のノエルにルークは敢えて明るく振る舞った。

「心配する事ないって。アイツらの事だからその内ケロッとして戻ってくるよ。アイツ…アッシュもついてるんだしさ」

仲間達の実力は今まで一緒に旅をして幾度となく戦闘を重ねてきたのだから分かる。
ジェイドやティアは軍人だし、ガイは剣の腕前は一流だ。
アニスは器用になんでもこなすし、ナタリアは今はもう城の中でぬくぬくと育ったお姫様じゃない。
それに、アッシュ――自分のオリジナルである彼の実力は、以前対峙した事があるルークには痛い程分かっていた。

これから先、旅を続けるのは自分よりもアッシュの方が仲間達にとってもいいんじゃないだろうか…。

そこまで考えてルークは雑念を取り払うかの様にブンブンと頭を振った。
そんなルークの心情を読み取ったのか、ノエルは複雑な表情を浮かべた。
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