キルリレー小説★
07/20(Mon) 21:51
G
彩
ひんやりとした掌からは想像もつかないくらい熱いキールの眼差し。熱を孕んだ瞳に捕らえられ、リッドは硬直した。
「……っ、く」
キールの手が脇腹の辺りをなぞる度に、くすぐったいような、それでいてぞわぞわとした感覚が全身を駆け巡っていく。
「リッド……」
再び唇が重ねられて、息苦しさにリッドは喘ぐ。ようやく唇が離れた時、切なげに頬を赤らめているキールの表情が目に映った。ぼんやりとした思考のまま、リッドは息を吐く。
「……ケチャップだ」
「…………は?」
ポツリと。リッドの口から出たその単語は、たった今の行為と全く結びつかず、キールは頭上に疑問符を浮かべた。
「ケチャップの味がする……」
続くリッドの言葉にキールは混乱しながらも、先ほどの食事の内容を思い出した。
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