Novel[Seven]

□Immer
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その後ろには暗い顔をしたアスモデウスがティーカップとカトラリーを持って立っていた。
「味方はミリィとディースとベリィだけだよぅ…」
「下士官も味方だぞ、ルシファ。元気出せ」
リヴァイアサンがさり気なく片付けたテーブルの上に、シフォンケーキやティーポットが乗せられる。
カトラリーやディッシュを配りながら、サタンは小声で尋ねた。
「ねぇ、ベルフェ様。ミリオン様って、ルーゼ様に賭けてませんでした?」
「気にしちゃだめだ。事実だからな」
「じゃあ、気にしません。…ほら、ルシファ様、さっさと立ち直らないとケーキがなくなりますよ。いらないんですか?」
「うぅ…食べる」
「なら、ちゃんと席に着きなさい。アンタが選ばないと他が座れないから」
「…あい」
サタンの一言で復活し掛けたルシファーだが、容赦の無いベルゼブルの両断で再び地に沈む。
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