Novel[Seven]

□Immer
2ページ/7ページ

「昨日も勝ち戦。資金の心配もなくて言うことなし」
上機嫌でのたまったのは軍主、ルシファー。
クリスタルのナイトで黒曜石のクイーンを仕留め、どうだとばかりに笑みを浮かべる。
「そりゃあ、ミリィの機嫌も良くて万々歳じゃない。…はい、チェックメイト」
黒曜石のポーンを移動させ、ベルゼブルも気分良さげに答えた。
手元の駒は、容赦なくクリスタルのキングを追い詰めていたが、ルシファー以外は気にもしない。
「え゛。それ待った」
「待った無し」
慈悲の欠片もなく言い放つベルゼブル。
取り付く島もないとはこのことか、とばりにルシファーは机に突っ伏した。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ