Novel[Seven]
□Immer
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魔界、第二層、万魔殿。
広大な敷地の中、建物を貫くように巨大な樹が聳え立つ。其れは魔界で唯一の光源でもあり、魔族を抑える楔でもあった。
その、青白く発光するひとひらの梢の下に設けられたサンルーム。
床は磨き抜かれた大理石、壁は海泡石、光を濾過するのは硝子ではなく淡い黄水晶の板。青さが抜けた、刺すような真白い光だけが降り注ぐ空間。影を落とす主たちの姿。
黒檀の机に向かう二人、ソファに座って寛ぐ二人。
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