実在した海賊の物語

□フランソワ・ロロノア
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 悪名高い海賊として知られるフランソワ・ロロノアは、最下層の貧しい家に生まれ、年季奉公人として西インド諸島に送られた。だが、奉公先から脱走してエスパニョーラ島に渡り、その北東にあるトルトゥーガ島の海賊に加わった。
 彼は短剣を使うのを好み、その武芸と度胸で海賊集団の指導者にのしあがる。
 1666年には、700人もの荒くれどもを率いて船団を組み、南米のマカライボを襲った。そして、このマカライボの制圧に成功する。
 それから二週間に渡り、ロロノアは略奪と殺戮を繰り返す。そこで彼は多くの略奪品を得て、同時にスペインの兵士500人を殺している。
 700人の海賊が完全武装した500人の兵士を倒したという数字で、彼らの勇猛果敢さが伺える。
 トルトゥーガ島に帰ったロロノア達は、酒場で気前よく金をばらまいた。このトルトゥーガという島では、彼らは人気者だったらしい。

 だがロロノアはニカラグア沿岸を襲撃したとき、不運にも部下とはぐれてしまう。
 現地のインディオの村落といざこざを起こしてしまったロロノアは、大勢のインディオに一斉に襲われ、あっけなく捕らえられて処刑されてしまった。

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