日記SS

□冬夏
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Socks

シャツを脱がし、キスをしながら下半身も脱がせていく。
切羽詰まった時は強引にずらして突っ込むが、余裕のある時はじっくりと脱がし裸にさせる。
前者の方が夏維は喜ぶが、後者の場合は楽しんで臨む。俺としては後者で行きたいのに、この性格のせいで前者になってしまう事が多い。
半勃ちの性器が顔を出し、艶かしい両足をあらわにしていけば、黒い存在が見えた。
当たり前のように履く靴下。セックス中にいつの間にか脱げてしまう事が多く、こうして存在を再確認すると、不思議な気分になる。
「ねぇ、早く」
「……ああ」
ズボンと下着を引き抜き、靴下に指を差し込んだ。ふくらはぎを撫でながら、くるぶしを包むように指を滑らせる。
ほかとは比べ物にならないほど、時間をかけていく。
異変に気づいたのか、夏維の不安そうな顔が俺を見つめた。
「冬大……?」
左の靴下を引き抜けば、切ったばかりなんだろう、少し深爪になった指が現れる。
ふとイタズラ心が込み上がり、つま先を掴むと顔を寄せた。
夏維の表情が歪み、必死になって足を暴れさせて俺の手から逃れようとする。
「やっ! だめ! やだやだ!」
「察しがいいな」
「シャワー浴びさせて! その後ならいいからぁ……!」
「嫌だ」
一日仕事をした足だ、それなりに汗ばんで臭いもする。
けれど、どんな状態でも夏維の全ては俺のものだ。
つま先に口づけすれば、夏維は両手で顔を隠し、わけのわからないうめき声をあげていた。
「〜〜〜へんたい!」
「今更だろ」
ぱっと手を放せば、観念したのか、潤んだ瞳が睨めつけてくる。
真っ赤な顔が、言いようのない感情に震える口元が、とてつもなく愛しい。
残った右も脱がせるか、それとも履かせたままでヤるか、どちらがイイ反応を見せるだろう。
ばふんっと、顔に柔らかい衝撃が襲う。枕を投げつけられたのがわかり、ますますささやかな抵抗が愛しくてたまらなくなる。
方針を決めた俺は、夏維に覆いかぶさった。


おしまい


靴下脱がすとかってエロいな〜っていう話ですw
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