お話

□生きるのを諦めないー杉元ー
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ドクドクと心臓が速まる、アシリパの父かもしれないという緊張感と見つからないかという恐れから汗を垂らす
「…アチャ…?アチャなのか?私だアシリパだ、小樽から会いに来た」
「…白石マッチを」
シュッとマッチを擦ると仄かな光が辺りを明るくする
その光がのっぺらぼうの顔に当たる、と
「あああああああああああああ!!!!!」
「ッ!!」
大きく叫んだのっぺらぼうの瞳は真っ黒でアシリパはアチャじゃない、と呟いた
「侵入者だ!!」
「門倉ぁ…!!」
カンカンカンと何度も鳴らされた鐘の音に辺りが騒がしくなる、門倉が裏切ったのだ



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