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以下お礼の短編となります。




if 長編主人公がドラコより年下だったら……


ついに兄のように慕ってきたドラコが
ホグワーツへ向かう日となった。

どうしてもと両親に頼み込んで
キングス・クロス駅まで見送りに行かせて
もらった。

久しぶりに会ったナルシッサやルシウスは
温かく迎えてくれたし、何よりドラコに
会うのは本当に久しぶりだった。

前に会った時よりも身長が伸びていて
なんだか大人っぽく見えた。


プラットホームに向かうと、発車時刻の
11時が近づいていた。

引っ越してからは会えてなかったというのに、
ホグワーツに入学したら家に帰ってくる
のは夏休みとクリスマスだけだと言う。

ただでさえ遠かったドラコがもっと遠くに
行ってしまうのだ。

笑顔で送り出そうと決めていたが、
内心は寂しさでいっぱいで今にも泣きだしそうだった。


「僕がホグワーツに行くのがそんなに寂しいか?」

「っいや、そんなことは……」

「じゃあなんでそんな泣きそうな顔をしてるんだ?」


ドラコにそう言われると、
涙をこらえきれなくなってしまった。


「泣くなよ、ずっと会えなくなる訳じゃないだろ。」


ドラコが涙をぬぐってくれた。


「今まで通り手紙は送るし、お前もすぐホグワーツにくることになるさ。」


なんだかさっきまでの寂しさが和らいだ気がした。


「お前が引っ越した時を思い出すよ、あの時も……」

「もう恥ずかしいからそれ以上言わないで!」


昔引っ越した時も泣いてしまったことを
思い出して恥ずかしくなった。


「もうすぐ列車が出るからもう行くよ。」


そう言うとドラコは列車に乗り込んだ。


そして列車が見えなくなるまで見送ると、
帰宅の途に就いた。

はやく11歳の誕生日が来いと念じながら。










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