☆憧れの人の隣☆

□第19話
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夢莉side


普段はあまりバンド部に顔を出てないらしい木下百花先輩にめっちゃ声をかけられた。

そしたら奈々が百花先輩と知り合いやったっぽくて、奈々と百花先輩が2人で喋りだしたから私はその様子を見ながらも部室の中のどこかにおるはずの彩さんを探した。

すぐに見つかったけど何となく彩さんの様子が変な気がした。

やから彩さんのところへ行こうとしたら、奈々と話し終わったらしき百花先輩にまた話しかけられてしまった。


「夢莉ちゃん、本番当日は私だけを撮ってたらええで?」

「えーっと、百花先輩でしたっけ?
私は専属や無いですよ、みんな撮ります笑」

「おっもう名前覚えてくれとんの~嬉しいわ笑
いいやん~私が撮って欲しいねん、夢莉ちゃんに!!」

「そんなに撮るのうまくないですよ?」

「上手いとか下手の問題じゃないって笑
夢莉ちゃんに撮って欲しいねん、それだけ笑」

「まぁ百花先輩のことも撮りますけど、、」

「ほんま!?」

「もちろん他の人も撮りますよ?」

「じゃあ他のやつら撮ってもええけどさ、、彩だけは撮ったらあかん」

「!?、、なんで、ですか?」

「色々あんねん、分かったか?」

「は、はい、、」

「よしっいい子wほんじゃあまたな~」



そう言って百花先輩はどこかへ行ってしまった。

気になってさっきまで彩さんがおったほうを見たけど彩さんの姿はない。

あのとき彩さんが少しいつもと違う気がしたのと、百花先輩が言うてたのとなにか関係あんのかな。

私が知っていい事なのかどうかも分からんけど、彩さんのことを少しでも知りたいと思うし彩さんにあんな寂しそうな顔をして欲しくなかった。


今日一緒に帰るときに聞いてみてもええんかな。


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