☆憧れの人の隣☆
□第10話
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梓side
「な~梓!」
「あ、朱里ちゃん!どしたん?」
「最近さ夢莉どう?」
「え?」
「なーんかさ、彩が変なんよね~あの日、2人で登校した日くらいからやねん」
「あーそれ思うときあるわ!
なんか夢莉もたまに上の空やねん、私らが2人くっつくんちゃうって言うてたん外れたんかな?」
「いや~それは無いはずや!」
「どっからの自信よ?笑」
「だって彩はさ、たぶん夢莉のことで変になってんねんで笑」
「そーなん?
私、彩先輩のことよう分からんからな~
まぁ人気者ですんごい人ってことは見てれば分かるんやけどさ笑
でも最近、夢莉が上の空のときって視線の先に彩先輩おるかも!」
「やろ?
絶対なんかあってんて!!笑」
「ちょ、わたし彩探ってみるからさ、夢莉頼むわ!笑」
「はーい!笑」
夢莉が人に興味持つことなんて初めてってくらい珍しいし、相手が同性やろうがなんやろうが、夢莉がもしほんまに恋しとるなら叶えてあげたい。
私自身、夢莉がおらんとあかんとき実はいっぱいあったしな。まぁ夢莉には言わんけど笑
ー数日後ー
「梓~夢莉に聞いた?笑」
「いや、タイミングが難いねん!」
「意外やな!梓やったらそんなん気にせず聞くと思っとったんに笑」
「それ、バカにしとるよな~」
「いや~梓も成長してんな~って笑」
「うるさいわ!笑
彩先輩には聞いたん?」
「聞いたで、、やっぱ不器用やなって笑
夢莉も恋愛経験無さそうやし、ほっといたらたぶんずっと平行線やわ笑」
「私ら従兄弟がおったらいるやん笑」
「せやで笑」
そんな会話をしたあと、彩先輩から聞いた話を朱里ちゃんが私に話してくれた。
ほんで、その次の日に夢莉に聞いたら同じこと言うとるからちょっと笑えてきてんな。
まぁ2人ともお互いのこと思ってて、でも自分の気持ちより相手の幸せとか、もしも振られたときの怖さとか、そんなんに怯えてんねんな。
彩先輩も夢莉も似とるな。
でも2人が幸せになってほしいと心から思った。