☆憧れの人の隣☆
□第6話
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彩side
ボーリングは4人、4人に別れることになって、私は奈々、彩希ちゃん、私、ほんで夢莉ちゃん。
正直こんなに自分から好意を覚えた子は夢莉ちゃんが初めてやから、自分でもどえしたらええか分からんけど、このチャンスは逃したらあかんと思った。
緊張してないって言うたら嘘やし、夢莉ちゃんは目が合うといつも恥ずかしそうに俯くけど、ほんまは私やってそれくらい恥ずかしいし緊張しとる。
でも先輩やし、ここはかっこよくいきたい。
夢莉ちゃんに少しでも私に好意を持って欲しいと思うから余裕ぶって声をかけることにしようと決め、ボールを取りに行く。
めっちゃ悩んどるけど、夢莉ちゃんボーリングあんましないんかな?
私はボーリングは結構得意な方やからこれはいいチャンスかもしれん。
夢莉ちゃんにピッタリそうなボールを取って渡すと顔を真っ赤に染めて
「ありがとうございます、」
って笑顔で言ってくれてその笑顔が可愛いなって思ってしまった。
私が誰かに可愛いなんて思う日がくるなんて、、誰にも興味なんて無かったんにな。
そのあとレーンに戻ってみんな揃ったから奈々から投げ始めた。
すると、彩希ちゃんが上手く投げれなくて奈々が手を取って投げ方を教えていた。
それを見て夢莉ちゃんの顔が赤くなってて、その夢莉ちゃんを見て私も顔が赤くなっていくのを感じた。
それを夢莉ちゃんに突っ込まれてんけど
"山本先生先輩"とフルネームで言われたことにビックリして思わず笑ってしまった。
「フルネームで言われたん初めてなんやけど笑
彩でええよ?」
というと、夢莉ちゃんも呼び捨てで呼んでほしいっと言ってくれた。
まぁ朱里とかも夢莉って呼んどるし特別って訳じゃないってことは分かっとるけど、でもなんか嬉しくて仕方なかった。
そしたら、夢莉ちゃんは私のことを"彩先輩"と呼んでくれたけど、みんなと同じのがなんとなく嫌で"さん"か"ちゃん"で頼んだ。
"ちゃん"はまだ早かったようで"さん"付けで読んでくれた。
そのあとはたまに会話しながら順番に投げていく。
けどあまりにも夢莉がガーターが多くて思わず教えてあげたくなった。
そして手を取って投げ方を教える。
自分から教えといてやけど、顔も近いしずっと手にも触れとるし、恥ずかしさと緊張でいっぱいだったけど余裕ぶって何とか頑張った。
このとき確信した、私は、夢莉が好きや。
奈々のことを昔はからかってたけど、今なら奈々の気持ちがわかる気がした。、
人を好きになるってこういう事なんやな。
きっと夢莉が私の初恋やと思う。
同性に恋したなんて夢莉は引くかもしれんけど頑張って振り向かせたい。そしていつか、自分の恋人にしたい、ずっと横で笑ってて欲しいと思った。
そのあと夢莉はだんだん上手くなって最後はストライクを出した。
すっごく喜んでる姿が可愛くて仕方なかった。
教えたことに対して笑顔でお礼を言ってきてくれて、その笑顔にドキッとしてしまった。
すっごく楽しくて、何より夢莉と少し距離が縮まったことが嬉しくて、今日みんなで遊び行けてよかったなと思った。