短編

□ベイビーバイバイ
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LINE


「なーな」

「ん?彩ちゃんどしたの?」

「あのさ、、」

「うん?」

「あ、今仕事中だよね、ごめん笑」

「彩ちゃんは今日は1日オフやもんね笑
今休憩中やから大丈夫やよ、電話にする?」

「いや、そのさ、LINEの方がええかも」

「そっか」


なんだか申し訳なくなってきたな、、

こんなに優しくLINE返されたら出来ひんくなるやん

でもこんな時しか出来やんしな、、だって歌詞ドッキリってLINEを同時にするからおもろいんであって時間あいてるLINEじゃおもんないやろ?

よし、夢莉にはごめんやけどやろ!



「あのさ、」

「うん」

「もう電話もメールもしないね」

「え?」

「インスタももうフォローしないね」

「インスタ?」

「終わりだよ仕方がないね」

プルルルル プルルルル


あ、夢莉から電話や、、どうしよ、、、

でもここまで来たらやりたいし、電話を切るボタンを押した。


「彩ちゃん何があったの?
そんないきなり言われても分かんない、お仕事終わるまで待って」

「今更引き止めないで」

「ちゃんと話したい」

「傷ついた」

「え?なんかしちゃった?」

「信じてたのに」

「彩ちゃん?」

「もう連絡しないで」

「お願いやから待って!!!」

プルルルルプルルルル


また夢莉からの電話、、もう1回切るボタンを押す。

「ごめんね」

「彩ちゃん!!」

「ベイビーバイバイ」

プルルルルプルルルル


ベイビーバイバイってワードを打っても電話かけてくるってことは夢莉この曲知らないのかな、最後には気づいてもらうオチやったけどこれはあかん。

このままやったら仕事にも影響出そうやし、、電話に出よっと。


「もしもし?」

「もしもし!彩ちゃん!?」

「そうやで?」

「なんで、なんで急に!!!」

「な~夢莉ってTikTokとか見やんの?」

「え?」

「ベイビーバイバイ」

「それ、なに?
最後のだけめっちゃ気になっててんな、今の私はそれどころやないけど」

「なんか夢莉らしいな」

「え?」

「調べてみてやベイビーバイバイって」

「何それ、、ちょっと待って」

「うん」


なんか電話の向こうでブツブツ言いながら検索をかけてる。
その姿を想像するだけでもにやけてしまうくらいってのは今は黙っておこう。

正直にいえば、もし、ほんまに連絡取れへんくなったら先にダメになるのは私のほうだろう。

そう思えるくらい、私は夢莉が必要で大切で隣におって欲しいって思える存在なんやから。



てゆうか、長くない?
そんなに時間かかるかな笑


「夢莉?」

「、、、」

「おーい、太田さん??」

「彩ちゃん、これはずるい」

「あ、調べた?笑」

「笑ってないでよ」

「ご、ごめん、、」

「ほんまに!!」

「そんなに?」

「彩ちゃんと少しでも離れるだけで寂しくなったり悲しくなったりして、でも次会える日楽しみにお仕事とかやって頑張ってんのに、こんなんされたら私ホンマに、、、」

「夢莉、今日やけに素直すぎん?笑
そんなに寂しい思いさせてたとは思っとらんかった、ごめんな?
でもな、寂しいのは私も一緒やで?私やって、次いつ夢莉に会えるかな~っていつも思ってんねんから!」

「今日会う」

「え!?」

「だから今日会う!!」

「でも夢莉お仕事今日は夜までって」

「それでもええ、彩ちゃんんち行ってい?
私で遊んだ罰やからあかんくても行く」

「ふふっしゃーないからおいで笑」

「ほんまは彩ちゃんが私に会いたいんやろ?」

「じゃあそゆことにしとこっか笑」

「もう、笑っとらんで!!」

「だって今日の夢莉いつも以上に可愛すぎて、、こんなに自分の気持ちハッキリゆうの久々ちゃう?」

「嫌やった?」

「ううん、むしろ嬉しかったで!!
デレまる夢莉ちゃんはめっちゃ可愛いからな!!!」

「そうゆうのいらない」

「もう~素直じゃないな~」

「うるさい!!!
あ、そろそろ休憩終わるみたい、」

「そっか、ほんじゃあお仕事頑張ってな?」

「うん、遅なるかもしれんけど待っててね」

「なるべく早くね、私やって会いたいんやから!」

「分かってるよ!」

「夢莉、ごめんないきなりドッキリ仕掛けて。頑張ってきてな!」

「もう辞めてや、メンタル持たへんねんから笑
ほんじゃあ行ってくるな!!!」

「うん!!」


そう言って夢莉はお仕事に戻った。

電話の後ろからスタッフさんの声が聞こえてたから、たぶんほんまは忙しかったんやろうけど、私が電話が切れるプーッって音が嫌いなの知ってるから私が切るまで待っててくれてた。

そんな優しさも好き。

お仕事中やったし、ちょっとやり過ぎたかなとも思うけど、久しぶりに夢莉が素直になる姿を見れたから満足。

もうしやんって言うたけど、また忘れかけたときに違うやつでドッキリ仕掛けてもええかもな笑

でも次の時はあんま夢莉萎えさせん程度にしなあかんな笑



夢莉、夢莉から離れろって言わんかぎり私から離れることはないで?

てか、夢莉に離れろ言われても離れへんと思うけどな笑

大好きやで。


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