短編
□誕生日当日
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彩side
夢莉に誕生日を祝ってもらうようになってから毎年、前日はずーっと起きてて0時を一緒に迎えてた。
でも昨日の夜11時くらいには夢莉はもう寝てた。
今年は無いんかな、、、
もういいや、1人も虚しいだけやし私も寝よ。
14日の朝アラームで目が覚める。
時計の横の日付のところが7月14日になってて、自分の誕生日だって少し嬉しくなった。
パッと夢莉のほうを見ると目が合った。
けど、何も言われなかった。
しばらく沈黙が続いてたけど、夢莉ならなんか言うてくれるかなって、言葉考えてるんかなって思って待ってたのに、、
「ん?どうしたん?そんなに見つめて笑
彩ちゃん、おはよ!」
「、、、お、はよ、、」
「なんで片言?笑」
「、、だって、、、」
「ん?だって?」
夢莉は今日が何も無い普通の日かのように話をしてきたから、私の誕生日覚えてないんやって思ってもう何もする気も起きんくて、布団の中に潜り込んだ。
そしたら、
「さ、ご飯の準備してこよーっと!
彩ちゃんも早く布団から出な遅れるよ?」
「、、、、、」
「彩ちゃーん!今日まおきゅん達と出かけるんやろ?はよせな!!」
「、、、、、」
「もう、私リビングいくよ!」
「夢莉は今日私が三田達と出かけてええん?」
「え!?」
「いや、なんでもない、、はよ準備せなな!笑」
「ちょ、気になるやん!!」
夢莉ほんまに覚えてないんかな、私の誕生日。
やけど三田達と遊ぶことは覚えとるんや、普通好きな人の誕生日って一緒に過ごしたいとか思うんちゃうの?私だけ?
なんかもう何でも良くなった。
今日は夢莉のことなんて忘れて三田と成美との時間を楽しむんやから!!
ほんで帰ったらいっぱい夢莉に話したる!!嫉妬させてやる!!!
あ、でもこれで嫉妬されんかったら私ほんまに萎える。萎えるっていうかたぶんもう夢莉の隣におれんよな。
とりあえず準備せなと思って準備済ませてリビングに行くと、私が一番好きなオムライスが置いてあった。
たまたまなのか誕生日やからなのか分からんけど嬉しくて、ほんでやっぱり美味しくて素直に言葉に出てしまっていた。
そしたら夢莉が安心したような顔をしたからどういう意味なのか分からんけど、とりあえず気まずいのは変わらんし少し早めに家を出た。
待ち合わせ場所には、既に三田と成美はおって色々買い物したりヲタ活したり、お昼は少し高級なお店に連れてってくれて誕生日やからって2人が払ってくれた。
後輩に払わせるとかこの状況大丈夫なんかなって思ったけど、この2人は私が払うと言うても絶対期間やろうから有難くご馳走になった。
午後4時くらいに私が欲しいって言うてた服が売ってるお店に2人が連れてきてくれてその服を買ってくれると言うから、まぁお店の中も見たいし少しお店を回ることになった。
そのお店に夢莉が着てそうな服が売ってて夢莉が頭によぎる。
今何してるんやろ、
また朱里と出かけてんのかな、
それとも今日は梓?城?
あるいはNMB48の後輩とかかな、
考えたら考えるだけ色々出てきて夢莉のことで頭がいっぱいになってしまった。
やから後ろから三田と成美が声をかけてくれてたんに気づけんかった。
「「彩さん!彩さん!」」
「、、え!?」
「もう、何ボーッとしてるんですか?」
「いや、ごめん!」
「ええですけどいいのありました?笑」
「てゆうか、彩さんってこういう服着ましたっけ?なんかどちらか言うと夢莉の方が着てそう笑」
「おい、成美!!」
「あ、、」
「夢莉、か、、今何してるんやろな」
「「え!?」」
「いや、なんでもない、ごめんな笑」
うまく笑えてるか分からんけど、誤魔化さなあかんなって思った。
だって今は2人とおるのに夢莉のこと考えるなんて失礼すぎやし、やけど頭の中は夢莉でいっぱいで他のこと考えられんくてもうあかん気がした。
てゆうか、家に帰って夢莉がおるのか不安になった。
もしかしたら他の人のこと好きになって出ていってるかも知れん。
1回考えたらキリがなくて、どんどん不安になってく、あかん、申し訳ないけど今すぐにでも夢莉のとこへ行きたかった。
「三田、成美、ほんまにごめん!!
分かってんねん、やけど、やっぱり夢莉に祝ってもらいたい、てか夢莉が家に帰ったらおらんかもしれん、そしたら私、、ほんまにごめん家帰る!!」
「あ、ちょ、彩さん!!!」
「彩さん待ってくださいよ!!」
2人の声は聞こえてたけど必死になって駅に向かった。
夢莉がおらんくなったら私はどうしたらええねん。
「三田、どーする?」
「とりまこないだ欲しいって言うてた服買って、夢莉の家行こ」
「せやな、でも彩さんあんな感じなんやな。
私らの知らん彩さんが夢莉の前ではいっぱいあるんやろな笑」
「やからさやゆーりは尊いねん!!!
夢莉にはあえて伝えんとこ、夢莉にも分からせな、彩さんがどんだけ寂しい思いしてたかって!」
「せやな!やっぱり夢莉の計画はちょっと酷すぎたな笑」
「ほんまに、計画聞いた時言うてんけどな~それは彩さんがだいぶ落ち込むんちゃうって笑」
「そーなん?」
「うん、やけど夢莉的にはいつも彩さんにサプライズされてばっかでしかも最初は彩さんも夢莉のこと萎えさすらしいの笑
やから仕返しとか言うてたわ!」
「お互いすぐ萎えるからね、そんなんしたらいつかすれ違っちゃいそうやけど笑」
「まぁええんちゃう?笑」
「とりあえずはよ追いかけよ笑」
「せやね笑」