☆秘密の恋☆

□8.朱里ん家
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「あ、行っちゃった、、、」


朱里は最初から狙ってたんかな、、

どうしよう、2人っきりになっちゃったやん



『あ、あの、、山本先生?
摘みってどんなの作ったらいんですかね?』


「、、う、うーん、何がえんやろな?
私お酒飲めへんタイプやから分からへんねん」


『あ、そうなん、ですね、、
じゃあ朱里ちゃんだけやん飲めるの笑』


「たしかに、、笑」



特別な関係じゃないって分かってても朱里のことを下の名前で呼んでるのが羨ましくて仕方がない、、。



「太田くんは料理できるん?
朱里は太田くんに任せとったけど私やろうか?」



なんて、普段料理なんてせんのに大人っぽくこんなこと言ってしまった、、



『え、あーじゃ、お願いします!!』



嘘やん、私できないんですけど、、

まぁもうやるしかないよね、何作ろかなんて悩んでると隣から


『この材料ならポテトサラダとかでいんじゃないですか??』


なんて言うてきて、


「あ、せやな!」って答えてる。

もう、私何してんやろ?


あーやばい、ジャガイモもまともに剥けないやん

これはやばい、完全に引かれたよね?

料理のできない女、、最悪、、、



『もしかして、山本先生ほんまは料理苦手?』

「え?そ、そんなことない!、、はず」

『そんな強がらんくても笑
包丁の握り方から何となくわかるわ、貸して?』


そう言うと、サラサラっと剥いてく太田くん。

え?料理できんの?めっちゃうまいやん!


「太田くん、料理できるんや、、」

『俺一人暮らしやから毎日自分で作るしね笑』

「なら、最初から言うてや」

『だってなんか作りたそうやったし、俺も山本先生が作った料理食べてみたかったから、、、』

「そりゃ、先生やし大人やし、料理しますよってアピールしたいやん、自分がここまでできやんとは思わんかったけど、、」

『なんか子どもみたいですね笑』

「馬鹿にしとる?」

『全然、、か、可愛いと思いますよ、』

「な、なんやねん、、///」


こうゆうことサラッと言うからモテるんやろな〜あかんわ私の心臓大丈夫かな、



『はい、できました〜』

「うわっすごい!!!!!
食べてもええ?」

『フフっどうぞ?笑』

「いただきますっ!!!パクッ モグモグモグ」

『ど、どうですかね?』

「めっちゃ美味しい!太田くん凄いな?」

『大袈裟ですね、、でもよかったです笑』


学校ではクールって思ってたけど実際に話してみるとすごく優しくて、でもたまに照れた顔で笑うと可愛くて、太田くんの表情1つ1つに毎回ドキドキさせられてしまう。



「ただいま〜って何でさや姉が食べてんねんっ!!!!これお摘みやろ〜?」

「あ、せやった、忘れてた笑」

「もう〜」

『朱里ちゃんそんな怒んなよ!!
てか、ビール買いすぎじゃね?笑』

「あ、そーなの!レジ行ってから思い出してさ、さや姉お酒飲めへんかったな〜って笑
やからこれ!!夢莉と2人でなんかデザートでも買ってき?すぐそこにケーキ屋さんあんねん、夢莉なら知っとると思うから!」

「え、いいよ、そんなの、、」

「夢莉も甘いもん食べたいって!!!
ほら〜はやく!行ってらっしゃーいニヤニヤ」



またやられた、、、


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