☆憧れの人の隣☆

□第16話
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夢莉side


今日は目覚めがいいな、、

まぁ彩さんのおかげなんやけど笑

昨日、久しぶりに二人で帰って、これから下校は彩さんと二人でする約束をした。

"特別"じゃなかったとしても、彩さんの隣におれるだけで私は幸せ。って思えるくらい昨日のあの一瞬の出来事で幸せを感じました。

今はこの先輩と後輩で毎日一緒に下校する関係が続けばいいって思ってる。



「夢莉~あんた何朝からにやけとんの?笑」

「え!?べ、べつににやけてない」

「めっちゃほほ緩んどったけど、ほんまにおかしな子ね笑
はやく支度しなさいよ!」

「はーい」



やばいやばい。

そうやったな、私すぐ顔に出るみたいなんや笑

気をつけな。



朝の支度を済ませて朝食を食べたらもう学校へ向かう。

高校生の朝は謎に早いんよな、、運動部の子よく朝早くからできるな。

なんて思いながら学校への道のりを歩く。

学校に着くと運動部の人はグランドやら体育館で部活してるみたいで声が聞こえるけど、その中に唯一?の文化部であるバンド部の練習してる音も聞こえた。

彩さん、朝練あるのか、凄いな。

朝は静かな方が好きなタイプやから中学んときから運動部の声が嫌やったけど、バンド部のギターとかドラムの音は全然気にならん。

音楽やからってわけやなくて、彩さんが鳴らしてる音やから、それすらも愛おしく思える。

って私、さすがにキモイな笑



「夢莉ちゃん、おはよう!」

「!?、あ、彩希ちゃんおはよ!!」

「朝早いんやね」

「うん、彩希ちゃん1人?奈々ちゃんは?」

「奈々ちゃん今日から部活みたい笑」

「あ、そっか、奈々ちゃんもバンド部だもんね笑」

「"も"って彩さんのこと?」

「彩希ちゃんまでそんなこと言って~さては奈々ちゃんやな笑」

「その通り!」

「その通りって!!
あとで奈々ちゃんしばいとこ笑」

「やめて~私が奈々ちゃんに怒られる笑」

「奈々ちゃんは彩希ちゃんには怒らんよ絶対!!笑
てゆうか彩希ちゃんクラスちゃうのになんでこの教室来たん?なんか用事でもあったんちゃう?」

「あ、う~ん、ちょっとね笑」

「濁さんでもええやん笑」

「まぁ奈々ちゃんに会いにかな笑
いつも一緒に登校してたけどしばらく無理そうみたいやから」

「奈々ちゃん絶対喜ぶ!笑
しばらくってずっとでは無いの?」

「うん、バンド部の朝練があるのはイベントが近いときだけやって!
奈々ちゃんに見に来てって言われたけど1人もなんやから夢莉ちゃんと梓ちゃんを誘おうと思っててん」

「そうやったんやね、私も行こっかな笑」

「彩さん見に?笑」

「そうゆう彩希ちゃんは?
奈々ちゃんのことどう思ってんの?笑」

「それは、誰にも言ったことないから夢莉ちゃんにも言わない笑」

「え、そこは言う流れやん笑」

「奈々ちゃんに知られたくないから~」

「えぇ~」



彩希ちゃんとこんなに話したの何気、初めてかも。

いつも奈々ちゃんといるから2人で話すことってないし、あってもこんなに話弾んでたかな?

でも楽しい。



彩希ちゃんとの話に夢中になってると続々とクラスメイトがやってきて教室も少しずつ賑やかになってきた。

グランドからも終わりの挨拶の声が聞こえ始めてて、気づいたらバンド部の演奏の音ももう聞こえなかった。

終わったんかな?
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