☆憧れの人の隣☆

□第14話
2ページ/2ページ



「え!?夢莉も好きな人おるん??」

「!?」

「そんなビックリせんでも笑
夢莉とは気が合いそうやな~教えてや誰が好きなん?笑」

「いや、それは、その、、」

「言ってや~私と夢莉の仲やろ?笑」

「どんな仲やねん!!
あまり後輩に絡むと嫌われんぞ!!笑」

「ちょっと~ひどいで莉奈~」


なんて言うてんのは写真部3年生の久代梨奈先輩。

由樹さんがたぶん1番仲良い人かな。


「でも私も気になるわ~夢莉の好きな人」

「ほら~梨奈も言うてるやん!教えて~夢莉~」

「いや、それは絶対無理です!!」

「なんでやねん~ええやんか~」

「じゃあ1個だけ!笑
話の流れ的にこの学校よな、好きな人。
まだ入学してそんな経っとらんけど、前からの知り合いみたいな?」

「おっ梨奈、いい質問するやん~笑
んで、どーなん?笑」

「前からの知り合いって言うか、ただ私が勝手に憧れて入ってきただけで、相手からしたら私がここに入学するまでは知らなかったと思いますよ。」

「え、なになに!
てことは、、夢莉からしたら先輩ってこと!?」

「そ、う、なります、ね、、笑」

「えぇーだれだれ!余計気になるやん笑」

「うちらと同級生?1個した?」

「これが最後ですからね、由樹さんと梨奈先輩と同級生です。」

「え、まじ!?」

「てさ、うちの学校の生徒に憧れて入ってくるとか、彩しかおらんくない?笑」


梨奈先輩の口から彩さんの名前が出てきて焦った。

でもそいだけ人気者ってことやんな。ここまできたら、はっきり言ったほうがええんかな。だって相手は先輩な訳で、濁したり嘘ついたりは出来ひん気がするし。


「え、夢莉って彩が好きなん?」

「いや、それは、その、、」

「もう~分かりやすすぎやで?
でもそっか、、夢莉も、ね、、、」


ん?なんかさっきまでの由樹さんと雰囲気がちゃう気するのは私だけやろか?

由樹さんの目が笑ってない気がする。


「由樹さん、絶対言わんといてくださいよ?」

「、、、、」

「、、由樹さん??」


急に由樹さんが喋らなくなってしまった。
私なんか変なこと言ったしまっただろうか。


「由樹!いくら何でもそれはちゃうやろ?
部活に私情は持ち込まんってルール、それに夢莉はなんも悪くないやろ、聞いてんの?」

「、、、そう、やな、、梨奈の言う通り。
夢莉、ごめんな?」

「え?あ、はい、、?」

「でも言っとかんのも変な話やしいつかはバレることやと思うからさ言っとくわ。
私の好きな人、、ってさ、、彩やねんな。」

「え!?」

「まぁそうなるよね、心配せんくてええから。好きな人被ったからって夢莉のこと悪く言ったりせんし。部活に私情は持ち込まん。夢莉は写真部の大切な新入りやしな!
やけど、やからって譲ったり手加減したりとかせんから、本気でお互い頑張ろな」

「、、は、はい!!」

「よし、それならおっけーやな!
じゃあ切り替えて部活始めんでーー」

「ちょ、梨奈?
部長は私やねんけど!!!笑」



これは大変なことになりそうや。

由樹さんのことを疑ってる訳やないけど、もともとライバルが多くなるなんてことは予想ついてた。

でもいきなり来るとはって感じやな。

しかも私は後輩なわけやし、今でさえ避けられ続けてんのに、、。

でも私やって初めて人を好きになったんや。
負けてる訳には行かない。

今度勇気を出して話しかけて見ようかな。


次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ