☆憧れの人の隣☆

□第14話
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夢莉side


今日で入部する人は部活を決めて入部届を提出しなければならない。

結局私はバンド部と写真部にしか行ってないし、写真部には3回くらい行ったけど、バンド部には初日の1回しか行っとらん。

あの日から彩さんに廊下で会ったりはしてたけど、喋ることは無かったな。

奈々ちゃんにはめっちゃ押されたけど、私は写真部に入部することに決めた。




「今日から写真部に入部させていただきます、太田夢莉です。よろしくお願いします。」

「うわ~夢莉ちゃん!可愛い~よろしくね?」

「由樹さん、やめてくださいよ~」

「だって可愛いもん~」

「由樹はもう乗り換えか?笑」

「なわけないでしょ!わたしにはちゃんと本命がおるんやから~笑」

「本命ですか??」

「うん、まぁ片思いなんやけどね~」


由樹さんとは最初に写真部に見学に行ったときから、すれ違う度に声をかけてくださって今ではプライベートのことも普通に喋れるくらい仲良くなった。

先輩で普通に喋れるのは朱里さんと由樹さんくらいかな。

少し前までは彩さんもやってんけどな。

でも、プライベートの話するって言うても好きな人の話とかしたこと無かったな。この際、聞いてみてもええよな?笑


「由樹さん!本命ってどこの学校なんですか~?笑」

「え、この学校やで?」

「!?、だってここって女子校ですよ?」


とか言って自分でもハッとなる。
自分も恋してる相手は同棲やった、彩さんやった。


「、夢莉ってそういうの偏見あるタイプ?」

「いや、べつに、、、」

「無理言わんでもええねん、みんながみんな受け入れてくれるとは思っとらんし笑」

「いや、ほんまに偏見持ってなくて、、、なんなら自分も同じ感じとかゆうか、、ただ自分以外にもおるんやなってビックリしたっていうか、、」


こんなに全てを言ってしまったことを後悔した。自分のことなんて言う必要ないのに。

でも、せっかく仲良くなった由樹さんと距離が離れてしまうのが嫌だった。別に好きとかじゃなくてこれから一緒に部活をやってく仲として。
そう思ったら自然と本音が出てしまっていた。

でもこの言葉を口にしたことをさらに後悔することになるとは、、
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