☆憧れの人の隣☆

□第8話
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夢莉side


彩さんと別れて玄関の扉を開けた。

「ただいま~」

「おかえり~夢莉!
今日は夢莉の好きなご飯やで、入学式やったからな~」

「うわ~ありがとう!」

「ふふっよかったわねニコッ」

「なにが?」

「ん~お友達出来たみたいやん笑
お母さんもお父さんもビックリしたんよ、夢莉からまさか友達と遊んでから帰るなんてLINEくるとは思わんかったわフフッ」

「まぁ友達っていうか、友達もやけど、先輩もおったし、、」

「新年度の始まりはいつも夢莉は友達作られへんって拗ねとんのに全く成長したわね」

「だから、人の話聞いとる?笑」

「まぁまぁいいじゃない、早くご飯にしましょ~」

「もう~お母さんが喜んどるやん笑」



いつも新年度は心配かけとったんやな。

よかった、少しは安心してくれたっぽいし笑


「そういえば、入学式ときに前に出とった生徒会長さん綺麗な方やったね~」

「え!?あー、そう、やった、かな?」

「夢莉、なに急にカタコトなんのよ笑」

「べ、べつに普通やで?」

「ほんまにうちの子は変な子やわ~」

「それ、親が言うかね笑」


全くお母さんも変な人やなって思う。

すっごく心配症で一人暮らしもあかんってゆうわりには、めっちゃ過保護なわけじゃなくて、すっごくディスってくる日もあるし、、、

まぁある意味ちょうどええのかもな笑


「もし、私の子どもが男やったらあんな子に嫁に来てほしいな~」

「え!?」

「ふふっビックリしすぎよ笑
あまりにも綺麗やったからちょっと褒めたくなったの」

「あ、あーね、アハハ」

「べつに子どもが男が良かったとかってわけじゃないんやからね?笑」

「わ、わかっとるわい笑」

「ほんまかな~笑」


もう、お母さん今日は機嫌が良すぎやわ、

私が初日から友達作って帰ってきたくらいでこんなに違うんやな~笑

なんか今までが申し訳なくなってくる。

でも、これも本心なんやと思う。
いつか、彩さんを家に連れてきたらすっごく喜ぶんやろうな~きっと私が同性に恋をしてるとは思ってないやろうけど。

それでも、彩さんのことをお母さんもよく思ってくれてたことはすごく嬉しかった。

て、考えとること結婚の挨拶行く時みたいやん笑


彩さんのおうちにも呼んでもらえたし、いつか私の家も呼んでええよな?


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