☆憧れの人の隣☆

□第7話
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夢莉side


梓と朱里さんがボーリング楽しかったって話をしてて、ほんまにそうやなって思った。

楽しかっただけじゃなくて、かなり緊張したりドキドキしたり、気持ちは忙しかったけど全く苦じゃなくて、彩さんと一緒に居ることだけでこんなに幸せなわやなってことを知った。

それと同時に気づいてしまった。

私の彩さんへの気持ちは憧れとかそんなんじゃない。

彩さんのことが好きなんや、、、

もしかしたらずっと気付かなかったかもしれんけど、奈々ちゃんと彩希ちゃん見てると自分の気持ちに嫌でも気づいてしまう。

彩さんはきっとモテるんやろな。

そもそも同性なんて好きにならんやろな。

そんなことを考えてると、梓と朱里さんがまるで私の気持ちを悟ったかのように、私と彩さんが2人で帰るように話を進める。

あっさり了承してくれた彩さんにもビックリやけど、タイミング、、

彩さんのこと好きって気づいた以上、普通にって方が無理あるよな~

でもいいチャンスなんかもしれん。
少しでも話せるように頑張ろっと。



でもやっぱ、いきなり2人は緊張する~

彩さんから「嫌やった?」って聞かれて
誤解されたくないから素直に緊張しとることを伝えると、

彩さんも緊張しとると言ってくれて少しホッとした。


沈黙になるのも嫌やし彩さんのこと知りたいってのもあって、彩さんの住んどるとこを聞いてみることにした。



「彩さんってどこ住んでるんですか?」

「難波マンションやで!」



正直びっくりした。
近いというかもはや目の前やったから。

それを伝えると彩さんもビックリしてはって、でも最近建った家という認識をしてくれてはって、ものすごく嬉しかった。

彩さんのことになると小さなことでも嬉しいって思える。
私めっちゃ好きやん、彩さんのこと笑


彩さんは1人暮らしをしとるみたいで
少し恥ずかしそうに家に遊び来て欲しいと誘ってくれた。

そのとき、少し顔が赤く染っていた。
そんな顔されたら期待してまうやんか。

でも彩さんやで?彼氏くらいおるんやろな。


ほんまに行ってもいいのか聞いたら"夢莉やから"なんて言うからまた嬉しくて心がドキッとする。

そんな話をしとったら家に着いてしまった。

あーあ、もうお別れか、、
寂しいなでもあかんよな、ゆうて今日初めて話してんで?

なんなら今日は入学式やったんや、なんか彩さんと一緒におると楽しくて時間忘れてまうけど、そっか、入学式のあとに遊び行くって話なってんな。

私のJKデビュー日、こんなに濃くなるとは思わんかったな笑


1人で葛藤しとると彩さんの視線がボーッとしとる気がして声をかけた。


「彩さん?」

「あーごめん。
朝もバス通学しとんの?」

「、は、はい」

「ほんじゃあさ、明日から一緒に登校せん?」


え、え、え、嘘やん!これは夢!?
んな訳ないやんな笑

びっくりしたけど嬉しいが勝って、断る理由もあるわけなくて、明日から一緒に登校出来ることになった。

明日の朝、彩さんがうちに迎えきてくれるらしい。

好きな人に迎えられる朝ってきっと凄く気持ちいいんやろな。

明日からの高校生活がすごく楽しみになった。


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