短編

□誕生日当日
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夢莉side


今日は彩ちゃんの誕生日。

ほんとは0時になった瞬間にお祝いしたかったけど、夜のサプライズまではお祝いしないって決めたからしない。

彩ちゃんはきっと萎えるやろうけど、毎年ぴったしだったり朝起きたら1番やからな。今日は夜まで待っておこう。


今日の彩ちゃんの予定は朝の9時からまおきゅんとなると3人でお出かけ。
夜8時に私と彩ちゃんの家に3人が帰ってくる。
協力してもらうから、もともと私が考えてたお祝い計画にまおきゅんとなるも参加することになった。


2人でっていう計画やったけど毎年2人やし、彩ちゃんも色んな人おった方がええかなって。まぁ夜は私がひとりで独占させて頂くので。



ということで、今日1日かけた私の彩ちゃん誕生日計画スタート。




AM6:30

誕生日の朝って結構早く起きたりするんやろうけど、彩ちゃんはまだぐっすり寝てます。

そっか、去年まではずっと起きてて0時を一緒に過ごしたもんな。

昨日、私がすぐ寝たから彩ちゃんもすぐ寝ちゃったんかな。まぁこれは私の計画のひとつでもあったし私は嘘寝してただけやねんけど笑



AM7:00

ピピピピピッピピピピピッ

彩ちゃんの携帯のアラームが鳴って、それが止まると同時に彩ちゃんはパッと目を覚まして体を起こした。

少し頬が緩んでて、自分の誕生日をこんなに喜んでる姿がなんだか子どもみたいで可愛いなって思う。

まだ、言ったらあかんぞ私!!笑


ベッドの上で彩ちゃんと目が合った。

「「、、、、、」」

お互い何も言わない。というか彩ちゃんは待ってるんやろうけど。

彩ちゃんがずっとこっちを見つめてきたから少し意地悪したくなって聞いてみた。てか、私がこれ以上見つめられたら言ってしまいそうになるから。

まぁ言ってもええんやけど、私意外と誕生日の日に約束を入れた罰で少しの間は意地悪します。


「ん?どうしたん?そんなに見つめて笑
彩ちゃん、おはよ!」

「、、、お、はよ、、」

「なんで片言?笑」

「、、だって、、、」

「ん?だって?」


彩ちゃんはそのまま布団の中にくるまってしまった。

コレは意地悪し過ぎたかな、、でもこれをやりきらな、まおきゅん達との計画がボロボロになる。


「さ、ご飯の準備してこよーっと!
彩ちゃんも早く布団から出な遅れるよ?」

「、、、、、」

「彩ちゃーん!今日まおきゅん達と出かけるんやろ?はよせな!!」

「、、、、、」

「もう、私リビングいくよ!」

「夢莉は今日私が三田達と出かけてええん?」

「え!?」

「いや、なんでもない、、はよ準備せなな!笑」

「ちょ、気になるやん!!」



彩ちゃん笑顔作ってたけど全然笑えてなかった。
なんて言うてるかハッキリきこえんかったから、どうしよ、彩ちゃん大丈夫かな。


てか、これは私が悪いんか、、この計画ぶち壊して今すぐ抱きついておめでとうって言いたいんやけどな。



そのあとはそんなに会話することなく彩ちゃんはまおきゅん達との約束の時間に間に合うように家を出ていった。


ごはん食べてるときに、夢莉が作るオムライス美味しいって頬っぺを膨らませて言うてくれたくらいしかほんまに話してなくて、自分が悪いんに私が萎えてしまいそうやった。

誕生日って分かってるよって伝わるように、彩ちゃんが安心できるように、今日の朝ごはんは彩ちゃんの好きなオムライスにしたのは正解やったかな。
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