☆秘密の恋☆
□20.宿泊学習2日目(班別行動)
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宿泊学習2日目の主な内容は昼間の班別行動と夜のキャンプファイヤー。
朝食を終えて班別行動の準備をするため各部屋に戻る途中に彩先生の後ろ姿を見つけた。
少しでも彩先生と話したくて俺は愛梨、恵、柊に適当な言い訳をして彩先生の後ろ姿を追った。
職員が泊まるフロアのほうに歩いてく彩先生に声を掛けようとしたそんときやった。
奥からやってきた男の人に声をかけられてた。
あれは、、体育の木下先生?
「山本先生、おはようございますニコ」
「おはようございます、木下先生!」
「なんか山本先生ってのも嫌やな、彩先生って言うなニヤ」
「え、あ、はい?」
「ほんで、彩先生は班別行動何するん?」
「何をって、自分の担当の生徒を見る以外に何をするんですか?」
「彩先生真面目すぎ~まぁそんなとこも好きやけどね笑
ちゃんと生徒を見回る先生なんておらんよ、生徒やって先生から見張られとる方が嫌なんやし笑」
「そうなんですね、、でも私まだ新人だし」
「じゃあ一緒にどう?
教師なんてやってたらなかなか休みないし、2人でどこが回ろうや!」
「いや、それは、、」
「ええやん!な?
俺こう見えても結構人気やねんで、色んな先生から誘われたけどそれ断って俺は彩先生誘ってんねん!ええやろ~?」
「、、わ、わたしは、、」
これってパワハラとかセクハラとかそういう系やんな!!
てかそんなのどうでもええねん、彩先生俺のやねんけど!
木下先生の噂は知っとるけどあそこまでヤバイとは思わんかったわ、あんなにチャラいとはな、授業のときはそんなことないんに。
あれは止めに入ってええやつよな。
「何しとるんですか?木下先生!!」
「お前は~生徒会長か!!」
「そうですけど何か?
てか、教師なんやし生徒会長の名前くらい覚えたらどうですか?」
「なんか怒ってるね~俺さ男には興味無いんよ、特にお前にはな!!」
「なんでですか?」
「お前めっちゃ人気やろ?
そういうの俺嫌いなんよね~可愛い子持ってかれちゃうからさ、彩先生もね!」
「は?教師がそんなこと言うてええんですか?
噂ってマジなんすね、女ったらしで色んな女性と関係持ってるって」
「別にええやん、それが俺の生き方やねん!
やったらな、あんたら2人もアウトやろ?ルール違反しとるやんけニヤ」
「、、、」
「黙っちゃって、分かりやすい子やわ笑
彩先生も分かってるやろ~生徒好きになったらあかんってこと、黙ってて欲しかったら今日の班別行動一緒に過ごすってこと承諾したらえんちゃう?ニヤ」
「おまえ、最低っ!!!」
俺は木下先生がこんな人だと思っとらんくてショックもあったけど、何より彩先生を傷つけたくないし怖がらせたくなかった。
でも正直、俺も言えねえんだよな。
彩先生に出逢うまでの俺は本気で好きになった人なんておらんかった。遊んでたのは一緒なんよな。
「分かりました、、今日だけです、」
「え?彩先生、、、」
「いいやん~そう来なくっちゃ!!」
「ごめんね、夢莉くん。」
そう言って彩先生は走ってその場を立ち去った。
俺はどうしたらええんやろうか。
これは彩先生が木下先生を選んだことになるんやろうか。
「太田、お前は彩先生のどこが好きなんや?」
「なんでそれを木下先生に言わなあかんのですか?」
「質問に質問で返すなや」
「もう行きますね」
「じゃあ楽しませてもらうよ~今日1日、彩先生とのデート!!!」
「、、、、」
噂では聞いてたけど予想以上やった。
今日2人で1日過ごすのか、俺はどうすることもできない。だって俺は先生達からしたら生徒なんやから。