☆秘密の恋☆
□19.宿泊学習 1日目
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夢莉side
宿泊合宿をするキャンプ場に到着した。
午前中は各グループが泊まるバンガローに荷物を運び、お昼になるカレーを班ごとに作る。
先生たちは自分の担当の生徒が作ったカレーを少しずつ貰ってそれがお昼になるらしい。
彩先生はいつも俺が作った弁当美味いって言って食ってくれてるから、余計に他の奴らより美味いカレーを作りたくて気合いが入る。
けど、野菜を切ったり味付けしたりすんのは恵と愛梨がするらしく、俺は柊と2人で火起こし担当になった。
やけど俺はほとんど柊とは関わりが無いわけで、、
「、、、、」
『、、、、』
「、、あの、夢莉くん?」
『ん?』
「あんま話したことないからさ、なんか気まづいけど、俺、愛梨が誘ってくれたとき嬉しくてさ、夢莉くんたちと仲良くなりたいとか思ってたから。」
『そ、そっか。まぁ3日間あるしよろしくな?
それと、くん付けんくてええから、俺も柊って呼ぶし』
「お、おう、よろしく、夢莉!」
『おう!』
最初はこんなやり取りやったけど、柊はめっちゃ良い奴で、ずっと笑ってておもろいし、何気気が合って、すぐに仲良くなれた。
「ところでさ、夢莉は好きな人とかおらんわけ?」
『は!?なんだよいきなり!!』
「ちょっと聞いてみたくなっただけだよ笑」
『そういう柊はどうなんだよ』
「俺は、、おるよ?」
『マジで!?てかそんなはっきり言えるもんなんかよ笑』
「逆に言えんのか?」
『まぁ俺は、、』
「相手が先生やから?」
『は!?え!?なんで??』
「やっぱりか~ニヤ」
『やっぱりっていつからだよ?』
「うーん、ここ来てから?
夢莉って以外と分かりやすいよな!」
『マジで言うとる!?』
「うん、マジやで?笑」
『マジか、彩先生にはバレたくないんやけどな、、』
「大丈夫やわ!彩先生も鈍感そうやし!
てかな、たぶん、夢莉と同じ感じやわ笑」
『え?どゆこと??』
「まぁ見てりゃ分かるって!あぁー夢莉には分からんかもな~同じ感じやから笑」
『どゆことやねん、ほんまに笑』
「まぁまぁ、あ、火ついてきたで!」
『ちょ、話そらすなって!!』
でもいい感じに火がついきてよかった。
何気、火は大事やからな!
「2人とも火はどう~?」
「お、彩先生や!いい感じですよ!
俺、木取ってきますね~夢莉、あとは頼んだ!」
『は!?お、おい!』
「夢莉くん、宿泊学習はどう?楽しい?
火起こしててビックリした~料理の方かと笑」
『俺もこっちになるとは思ってなかったんでビックリしました笑』
「でも似合ってんね、髪の毛タオルで上げてんの」
『あ、、、、!?』
そうやった、汗かくからっておでこにタオル巻いとったんやった、、やってもうた
『そ、そんなことないと思います、よ?』
「そう?か、かっこいいと思うけどな、///」
『、え、!?』
「いや、その、あ、あっちも見に行かな~またな~」
『、あ、せん、せい?』
何やろ、今日の彩先生はいつもとちゃう気がすぎる。
別に変とかって意味じゃなくてむしろ、、女性感っていうの?が増してるというか、、、俺理性保てるか心配やわ。
「あれ?先生どうしたんや?」
『お、柊。
なんか行っちゃってさ、今日の先生なんか変やわ。』
「ふ〜んニヤ 彩先生もこの3日間にかけてるってことか〜ニヤニヤ」
『、なにをかけてるんだ?』
「まぁまぁ楽しみやな〜」
『なんか柊怖いわ!ホンマに謎!』
「まぁ頑張れよ~」
『てかさ、柊の好きなやつ聞いてねーぞ』
「あぁ俺は、2年の凪咲。分かるか?」
『凪咲ってたしか紗英ちゃんとかと仲ええ子よな?』
「さすが!生徒会長はそんなことも覚えんのか!!」
『ちゃうわ、ほら紗英ちゃんはさ恵が。』
「あぁそうやな、よくダブルも行くんよな。
だからさ、実は愛梨と恵とは仲良いほうやからこの班誘ってもらえてよかったわ、夢莉とも仲良くなれたしな!」
『そうか、それは俺も柊でよかったと思ってるわ笑
てかダブルってことわ、もう付き合ってるってことか?』
「そそ、凪咲と紗英ちゃんも仲良いし俺と恵も仲良いからよかったよ、」
『そうなんやな、、』
そうか、みんな俺が知らんだけで付き合っとったんやな。
愛梨もたぶん今、怜ちゃんに恋しとる。
怜ちゃんが愛梨のこと昔から好きなんわ俺と恵は知っとる。きっと時間の問題だろう。
今まで恋愛なんて興味なかった。
もちろん、他人のなんてなおさらだ。
だから何が正解かなんて分かんねえよ俺に。
相手は先生やし、絶対こいつらとは違う恋をしとる。
そもそも、叶うはずもない恋を、、、
俺はどうしたらいいんだ。
気持ちを抑えるのが正解なのか、しっかり先生に伝えるべきなのか。