☆秘密の恋☆
□16.約束
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気づいたらもうすぐで5月になっていた。
あの日から毎週、月曜日と金曜日は彩先生と屋上でお昼を食べている。
ほんまは毎日一緒に食べたいけどそれだと俺の心臓が持たないかもしれんし、彩先生も仕事で忙しいと思うから、せめて週の最初と最後だけでもと思い月曜日と金曜日を誘うとあっさりおっけーしてくれた。
きょうは金曜日だから彩先生とお昼を食べている。
「もうすぐ5月だね!」
『ですね!』
5月か、、、
俺たちの学校は毎年、ゴールデンウィーク明けに学年別での宿泊合宿がある。
学年の仲を深めるためのものだから班はクラスが違う人ともなってもいいし自分の担任の先生では無い人が班の担当の先生になることもある。
『ゴールデンウィーク明け宿泊学習ありますね』
「あーなんか先生方言うてたけどよう分からんねんあれ笑」
『学年別で2泊3日の宿泊があるんですよ!クラスとか関係なしにグループも作れるんで俺的には結構嬉しい行事だったりします笑』
「夢莉くんは恵くんと愛梨くんと?」
『はい、そうですよ!笑』
クラスの生徒と言うこともあるし恵と愛梨が俺が彩先生を好きなことを察してから2人が彩先生に絡み始めたのもあって彩先生も2人のことを下の名前で呼ぶようになった。
別にいんだけど、最初は俺だけが下の名前だったからなんか、うん。
『先生達ってどういう風に決まるんですかね?』
「うーん、好きなとこに入れるっぽいこと言うてたけどな~」
『そうなんですね、、』
「あ、私、夢莉くんたちのとこ立候補しよかな笑」
『え、?』
「あかん?」
『、あかん訳ないやないですか、、』
「フフッよかった!」
『じゃ、じゃあ恵と愛梨にも言うときます!』
「うん!でもあれ、4人グループやなかったっけ?」
『あーまぁ適当にもう1人誘っときますね笑』
「うん!まぁなれるか分からへんけどな笑」
「た、たしかに、、笑」
彩先生ともし同じグループになれたら俺は3日間やっていけるのだろうか。
でもまぁそんな心配しても意味ないよな、結局は同じグループになりたいって思うんやから。
一緒になろうがなれまいがこの3日間で俺は彩先生にいっぱいアピールしたいなんて思ってしまった。
先生相手に何やってるんやろ、、
でも自分からこんなに好きになったん初めてやから、彩先生をいつか自分だけの人であって欲しいと思う。