☆秘密の恋☆

□12.お誘い
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今日は少し早く起きていつもより少し手の込んだお弁当にした。


理由は簡単。

彩先生も食べるものだから。

同じ弁当食うのってなんか嬉しいななんて思う。

人に対してこんな風に思ったことない俺は自分でもビックリはするけど、きっと俺は彩先生に相当惚れ込んでいると自覚する。




愛梨と恵が居るってのもあるけど彩先生に会いたいってのが結局は1番強くってHRまでA組にお邪魔することにした。


愛梨と恵と喋っていると彩先生が入ってきた。

彩先生の周りにはすぐ人が集まって、体の小さい先生は隠れてしまい姿が見えない。


ったく、担任なんだから今くらい俺に譲れよな、なんて他人からしたら"は?"って思うようなことを思ってしまい気づいたら体は動いていた。


彩先生に声をかけに行ったけど時計を見るとHRの始まる時間でとりあえず連絡することだけを告げ自分の教室へ戻った。

















HRが始まって朱里ちゃんが何か話しとるけど頭の中は上の空。



弁当どこで渡すか決めなきゃな。

てか渡すだけか、一緒に食べたいとか言ったら迷惑よな、、、

一か八か聞いてみるか、、、



HRはまだ終わっとらんけど彩先生とのLINEトークを開く。


普段どこで食べとるか聞いたら職員室が多いという、特に誰かと食べてる訳じゃないならええよな?


と思い屋上に来るように言うとあっさり了承してくれた。



普通なら一緒に食べませんか?とか言ったらええんやろうけど俺には無理や。

しかも先生を相手に。

立場上、彩先生は教師で俺も生徒会長やからバレたら色々めんどくさくなりそうやしな。


ただ屋上は別だ。

難波高校はちょっと特種でなぜか屋上の鍵を持っているのは校長先生と生徒会長のみ。

つまり俺。


彩先生や朱里ちゃんでも入れない屋上に俺は入れるのだ。笑

やから静かになりたいときは決まって屋上に行くねん。

誰も来やんし2人でお昼食ってもバレへんよな?
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