☆秘密の恋☆

□4.入学式を終えて
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太田くんのことを考えていたらいつの間にか入学式も終わっていて自分が担任するクラスへと向かう。


私は3年A組の担任やから3階まで行かなければならない。

「なんかやる気も出ないなーん、待てよ?3年の担任?」

ふと気づき自分のクラスの名簿の中を探したけれど"太田夢莉"という名前はない。

あ、でも、、"谷川愛梨" "上西恵"の名前はあった。


朝は念願の高校教師と思ってすごいワクワクしていたのに1人の子でこんなにも気持ちが上げ下げするのはもう認めるしか無かった。

こんなの恋愛経験のない私でもわかる。

きっと、、、




太田くんが好きなんだ。



今日出逢って、まだ1度しか喋ったことのない

しかも相手は生徒。




私は好きになってはいけない人を好きになってしまったのかもしれない。












憧れの教師にやっとなれなのだから

こんなとこで問題を起こす訳にはいかないっと気持ちを切り替え今日の出来事は無かったことにしよう!そんなふうに思って教室へ向かおうとしたら持っていたプリントを全部落としてしまった。


あーあ、ついてないなー。


と思っていると、1人の男の子がプリントを拾って集めてくれ私に手渡してくれた。


「あ、ありがとう!」

『先生?今年から?』

「そうです!3年A組担任の山本彩、よろしくな?」

『Aかー残念、俺B組の城恵理子です。
でも隣やしまた先生に話しかけに行っても?』

「ん?どーぞ?笑
てか難波高校って先生にタメ口やねんな笑」

『あーそんなもんよ、ありがとう笑
隣のクラスだしプリント持ってくわ、また落とすと大変やしな笑』

「あ、ありがとう笑」




城くんと話しながら教室へ向かった。

初めて会ったとは思えんくらい話が盛り上がり城くんのおかげで気持ちを切り替えて教室へ入ることができた。



「城くん、ありがとうな?」

『あーうん。また呼んでくれればいつでも運ぶわ笑』

「なんやそれ、生徒にそんなことできひんよ笑」

『別に俺のこと生徒として見んでもええよ?』

「え?何ゆうてんの?」

『なんでもなーい、じゃあね山本先生』



え、あ、行っちゃった、、


なんか変な子やな〜


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