東方夢物語

□動き始める影
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〜上空〜


……もう一度寺子屋に行ってみようかと思っているのだが……


水無月「ん?……な!?」


空から見える煙、その煙の元は人里だった。
只の煙だけならよかった、しかし……


水無月「人里が……燃えてる!?」


目を擦ってみるがやはり燃えている。
俺は急いで人里へ向かった


〜人里〜


人里では突如現れた黒装束の女に襲撃を受けていた。
買い物に来ていた霊夢、イロイロな事をしていた妹紅と慧音が応戦していた。
しかし、


?「なぁ〜んだ、少しは楽しませてくれると思ってたのに」


霊夢「くっ……こいつの弾幕、普通じゃない!」


妹紅「おい慧音!住民の避難はまだなのか!?」


慧音「まだだ……あと少し……!」


傷だらけになりながらも戦っていたが、それも限界に近づいていた。


?「後ろにいる奴らが邪魔なのかしら?なら、消してあげる!」


女は右手に黒い物質のようなものを集めその手で薙ぎ払った。
手から飛び出た黒い物質は分裂し弾幕になり避難しようとしている住民に飛んでいった。


慧音「やめろ!産霊『ファーストピラミ……うあっ!」


黒い弾幕は方向転換し、慧音に当たる。
慧音はその場で倒れこんでしまった。


妹紅「慧音!くそっ、あの弾幕速すぎる!」


霊夢「妹紅、ここは私が引き受けるから慧音を連れて行きなさい!」


妹紅「なっ!?お前は馬鹿か!」


霊夢「いいから!」


?「なんかもう飽きたわ、お前達、行ってきなさい」


グルルルルル……


霊夢「またあの狼……!」


黒い狼が霊夢目掛けて飛びかかろうとしたその時、


水無月「獄界剣『二百由旬の一閃』!」


ようやく到着した俺は狼に向って駆け抜けながら一閃を放った。
斬られた狼は以前と同じく消滅していった。


霊夢「水無月!?今までどこ行ってたのよ!?ちょっと心配したじゃない!」


ちょっとなの!?


霊夢「それに今の技……!」


水無月「詳しくは後で話すから、それよりも……お前、誰だ?」


見たところは黒髪短髪、黒装束、肌白……厚化粧?


狂影「私かしら?いいわ、教えてあげる……私は狂影、シャドウよ」


水無月「シャドウ?」


少なくともこの世界の住民じゃなさそうだな。


水無月「目的はなんだ?」


狂影「この世界を……壊す事♪」


水無月「こ、壊す?」


何寝ぼけた事言ってんだこいつ?


狂影「寝ぼけた事は言ってないわよ」


あ、心読まれた。
何だよこの厚化粧、白いんだよ。


狂影「厚化粧じゃないわよ!すっぴんよすっぴん!!」


霊夢「…………」


また読まれたか、ならば……
トランザム!


狂影「……そ、そんな事よりも」


HAHAHAHA☆わかるまい!ツッコめないだろう狂影!NDK?NDK?


狂影「……私はこの世界が気に入らないのよ、だから壊す、ただそれだけ」


んだよ、シカトすんなし。……けどなんかひっかかるな…


水無月「つまんない理由だなおい」


狂影「じゃ〜あ、早速始めちゃおうかしら」


空から黒い玉が飛んできた。
その玉は割れたかとおもうと狼に変わった、なるほど、あれが黒い狼の正体か!

<墨染狼……>


まただ……なんなんだよ!


狂影「さてお前達、行きなさい!」


黒い狼が俺目掛けて走ってきた。


水無月「ちっ!」


向ってきた狼を片っ端から斬っていった。


狂影「ならこれでどう?」


狂影の右手に黒い物質が集まりだした
狂影が右手を薙ぎ払うと黒い物質は飛び出し拡散して弾幕を飛ばしてきた。


水無月(速い…!)


間一髪で避けるが、


狂影「ハズレ♪避けたまではよかったけどね〜」


俺の顔の前に黒い弾幕があった、これは避けられない。


ドンッ


誰かに押され俺は地面に倒された。
その誰かは霊夢だった。
霊夢は弾幕に当たり民家に飛ばされた。


水無月「霊夢!」


霊夢が飛ばされた民家に急いで向かった。
そこには血を吐いてぐったりとした霊夢がいた。


霊夢「ゲホッゲホッ!……どうし……て……来たの……よ…………カハッ!」


水無月「いいから喋るな!」


霊夢「私は……いいから……早く……逃げ………………」


水無月「……霊夢?……おい霊夢!しっかりしろ!おい!!」


何度も呼びかけるが返事が無い。

狂影「あ〜ら、庇って死んじゃったかしら?」


水無月「…………」


こいつは……


狂影「彼女も中々だったのにね〜」


水無月「…………」


こいつダケハ…


ドクンッ……









コ ロ シ テ ヤ ル!!!
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