story

□とても深いグリーン
1ページ/2ページ




乃木坂での活動はとても楽とは言えないけど本当に充実してた



私の部屋で一緒に住み始めて
まいまいとよく朝まで話し込んだよね



『どっちが先に卒業するかな〜?』

「絶対あたしだね(笑)」

『わたしもそう思う〜(笑)』



他愛もない会話ばっかりで




いつものお気に入りのソファー
手の平ひとつ分だけ離れて座ってるとき



『ななみんのそばにいると落ち着くよぉ〜』


そう言って身を寄せてきてくれた



いつも。いつも。
愛しさだけが 泣きたいくらいに溢れてたんだよ






深緑のカーテンに包まれてる部屋
ちょっと明るくなってきたとき

『そろそろ寝よっか?』

そう言われるたびに
ぎゅっと、ぎゅっと 抱きついてた

小さならベッドで窮屈そうに眠る
それさえも幸せだった





サヨナラするなんて まるで思わなかった





"まいまいがただ 好きでした"
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ