story
□とても深いグリーン
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乃木坂での活動はとても楽とは言えないけど本当に充実してた
私の部屋で一緒に住み始めて
まいまいとよく朝まで話し込んだよね
『どっちが先に卒業するかな〜?』
「絶対あたしだね(笑)」
『わたしもそう思う〜(笑)』
他愛もない会話ばっかりで
いつものお気に入りのソファー
手の平ひとつ分だけ離れて座ってるとき
『ななみんのそばにいると落ち着くよぉ〜』
そう言って身を寄せてきてくれた
いつも。いつも。
愛しさだけが 泣きたいくらいに溢れてたんだよ
深緑のカーテンに包まれてる部屋
ちょっと明るくなってきたとき
『そろそろ寝よっか?』
そう言われるたびに
ぎゅっと、ぎゅっと 抱きついてた
小さならベッドで窮屈そうに眠る
それさえも幸せだった
サヨナラするなんて まるで思わなかった
"まいまいがただ 好きでした"