08/30の日記

01:41
消毒と除菌
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一時期消毒薬等手に入りにくかったですが、最近は手に入るようになってきましたね。
今回は消毒、除菌について話していきたいと思います。




除菌スプレーなど見てもらうと、よく「99.9%除菌」など書いてありますよね。
でも、「100%除菌」って見たことないですよね。
絶対ないんです。

なぜかというと、そもそも除菌とは菌の数を減らすことだからです。
100%の除菌は除菌ではなく 滅菌 です。
病院の手術道具などは滅菌されています。
滅菌はスプレーシュシュではなく、専用の機械であらゆる菌を滅します。
なので、「100%除菌」は存在しません。




では消毒とは何でしょう。
消毒とは菌を無毒化することです。
消毒剤は厚生労働省で有効性や安全性が確認されたものとなっています。

しかし、除菌の製品であっても、消毒効果のある商品もあるみたいですね。
消毒、除菌、どちらにしても全ての菌やウイルスに効果があるというわけではないので注意した方がいいです。




皆さん、手指消毒や手洗いを入念にされていると思いますが、人体に害となる消毒剤などもあるので気を付けて下さいね。

因みに、しっかり石鹸やハンドソープで10秒もみ洗いしたあとに15秒流水ですすげば、手についたウイルスは1万分の1まで減ります。
手洗いのあとに消毒液を使う必要はないんですよ!

アルコール消毒など、行列に並んで買わなくても、しっかり手洗いすれば必要ありません。
しかし、手洗いがすぐにできないところでは、手軽で効果的ですよね。
ただし、過度な使用は手荒れの原因になりますのでお控え下さい。

手荒れになってしまうと、通常の肌よりも多くの最近が住み着いてしまいます。
荒れている細かい傷にウイルスや菌が入り込んでしまうからです。
それだけでなく、黄色ブドウ球菌という菌がくっついて集合してしまうとアルコールや次亜塩素酸などの効果が下がってしまうんです。
また、黄色ブドウ球菌の毒素により、肌はさらに荒れ…悪循環になってしまいます。

そうならないように、手荒れする前にケアをしながら、過度に消毒剤を使うのは控えるのがよいと思います。




ところで、次亜塩素酸水というのが少し話題になりましたよね。
もうご存じの方も多いかと思いますが、次亜塩素酸と次亜塩素水は別物なので注意して下さい。
次亜塩素酸は次亜塩素酸ナトリウム、塩素系漂白剤のことです。
次亜塩素酸水は次亜塩素酸を主成分とした溶液です。

次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を水で薄めても次亜塩素酸水にはなりません!

次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)はアルカリ性
次亜塩素酸水は酸性です。

どちらもあまり皮膚に触れないように手袋やマスクをして使用することをおすすめします。
また、ハイターは酸性の物と混ぜると塩素ガスが発生して危険です。
混ぜるな、危険!! お気を付けください。

名前が似ているので混同してしまうかもしれませんが、成分が良くわからないものは買わない、使わないようにするのが良いと思います。




空間への消毒についてですが、WHOは推奨していませんね…。
「屋外であっても、人の健康に有害になりえる」「消毒剤を人体に対して空間噴霧することはいかなる状況であっても推奨されない」としているみたいです。

空間に漂うウイルスや菌の感染力を減らす保証はない上に、人体にはよろしくない。ということで、空間にスプレーするのは控えた方がいいですね。
以前、家に遊びに来た旦那の友人が次亜塩素酸ナトリウムのスプレーを空間にシュッシュしていたので、叱ってしまった記憶があります…。
やらないようにして下さいね…。




今回は除菌、消毒についてまとめてみました。
間違った使い方をすると危険なものもあるので、正しく使用して感染対策して下さい。

他にもこんなことが聞きたい。というのがあればメールやメッセージをお願いします。
カテゴリ: 看護

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