08/30の日記

23:51
AED
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自分の目の前で人が倒れている。そんな状況に出くわしたことはありますか?
病院内で白衣を着ている時に出くわしたら、落ち着いて対応できるのですが、路上などではやはりオロオロしてしまいます。
路上などでは、一般の人でもAEDを使用して蘇生を試みることが必要ですよね。
今回はAEDについてお話したいと思います。


最初に、AEDは使って下さい。
倒れて意識なない人がいたら、とりあえず使って下さい。


循環器病棟や心臓外科病棟、手術室やER・ICUなどにはAEDではなくDCが置いてあるかと思います。
どちらも心臓に電気ショックを与える機械です。
もともとはDCが主流で医療者しか扱えないものです。
このDC、蘇生以外にもカルディオバージョンというのもあるのですが、今回は蘇生のための使用に焦点を当てます。

DCはなぜ医療者しか使えないのか。
これはまず知識がないと危ないからです。というのは、ショックを与える必要があるのかどうかを判断しなければいけないのです。
必要ないのにショックを与えてしまうと、動いていた心臓を止めてしまうこともあります。
ショックが必要かどうか判断するには、心電図の解析ができなければいけません。
実は、看護師もDCは使用できません。(AEDモードやカルディオバージョンなど使用しても良い設定もあります)
それくらい心電図の解析が難しいということでしょうか…。


ところで、「心停止」とはどんな状態でしょうか。
脈が触れない状態のことなのですが
・心室細動(VF)
・無脈性心室頻拍(VT)
・心静止
・無脈性電気活動(EPA)
4種類もあります。そのうち、DCで蘇生できるのは2つ。
VFとVTです。致死的不整脈といわれますね。
看護師・看護学生さんは波形も覚えておいてくださいね。
因みに、致死的不整脈へ移行しやすい状態の波形もありますので、それも覚えておく必要があります。
よくわからない方は心電図の本をチェックです!

↓画像をクリック


致死的不整脈は1分1秒を争う危険な状態ですが、路上などでは心電図を見ることも難しい。
そこで、だれでも簡単に使えるAEDが登場したのです。
難しい心電図解析はAEDが判断し、ショックが必要な時にしか通電しない仕組みになっています。
AEDを使用することで害になることはありません。なので、迷わず使ってください。

落ち着いて、開けばイラストも描かれてますし、電源ボタンを押せば音声でも説明してくれます。
安心してください。
スマホやパソコンを普通に使っている皆さんなら、朝飯前です。

AEDは今や様々な場所に設置されています。
病院でも、急変などがあまり起こらない病棟ではDCではなくAEDが置いてあったりしますよね。
できたら、AEDの場所も把握しておくのが良いです。


倒れている人がいる!!
という時に、落ち着いて動けるようになりたい。という方へ
BLS(一時救命処置)プロバイダー を受講してみてはどうでしょう。
医療者向けですが、一般の方も受講可能です。看護学生さんも資格を持っていると自信を持てますし、就活時アピールもできますよ。
また、医療者の方はACLS(二次救命処置)まで資格を保有しているとさらに良いかもしれません。
そんな私は受講したことありませんが…。
そのうち受けよう!と思いながら月日が経ってしまいました。


思い立ったが吉日。興味を持ってくれた方はぜひ受けてみて下さい。
今回はAEDだけでしたが、機会があれば一時救命処置についても説明できたらと思います。




他にもこんなことが聞きたい。というのがあればメールやメッセージをお願いします。
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カテゴリ: 看護

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