04/13の日記

01:03
滴下計算
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看護師は点滴交換をよくやります。
ですが、新人看護師さんや学生さんで滴下計算が苦手な人って結構多いですよね。
今回は滴下計算を説明していきたいと思います。

まず、輸液ルートは2種類あります。
・成人用ルート:20滴(20滴で1ml)
・小児用ルート:60滴(60滴で1ml)
これはわかりますよね。

結論からいうと、〇ml/hの指示であれば
「小児用ルート→〇が1分間の滴下数
成人用ルート→〇を3で割った数字が1分間の滴下数」

簡単ですね。
これさえ覚えておけば、すぐに1分間の滴下数が計算できます。
1分間の滴下数が出せれば、30秒や10秒での滴下数だってわかりますよね。

★例えば、100ml/hの指示なら
小児用ルート→1分間で100滴
成人用ルート→1分間で33.3…滴

大丈夫ですか?


では、詳しく説明していきます。
まず、単位を理解しましょう。
「ml/h」は「1時間あたりの量(ml)」という意味です。
なので、100ml/hなら1時間に100ml。

そして、滴下を合わせるときに知りたいのは「1分間で何滴か」ですね。
なので、「1時間当たりの量(ml)」を「1分間当たりの量(滴)」に変換していきます。

最初に時間を 1時間 から 1分間 に変換します。
〇ml/h → 〇ml/60分 
60分で〇mlなので1分間は… → 〇÷60 ml/分

★例えば300ml/hなら、300÷60=5 で 5ml/分(1分間に5ml)

次に量を ml から 滴 に変換します。
ここで成人用と小児用で違ってきます。

成人用(20滴/ml):
1mlが20滴なので、〇÷60 mlは何滴か… → 〇÷60×20 滴/分
〇÷60×20 = 〇÷3 滴/分
〇を3で割った数字が1分間の滴下数となりました。

★例えば300ml/hなら
 300÷60=5 1分間に5ml。
5mlは何滴か… → 5×20=100 滴
300を3で割った 100 が1分間の滴下数です。
 

同じように、
小児用(60滴/ml):
1mlが60滴なので、〇÷60 mlは何滴か… → 〇÷60×60 滴/分
   〇÷60×60 = 〇 滴/分
〇が1分間の滴下数になりました。

★例えば300nl/hなら
 300÷60=5 1分間に5ml。
5mlは何滴か… → 5×60=300 滴
300 が1分間の滴下数です。


なんとなくわかったでしょうか?
ちょっとここがわかりにくい。というところを教えていただければ、再度説明します!!
これで、滴下の苦手を克服していただければ嬉しいです。

式さえわかれば、あとは電卓で計算してもOK!
〇ml/hの指示であれば
「小児用ルート→〇が1分間の滴下数
成人用ルート→〇を3で割った数字が1分間の滴下数」
と、電卓の裏にでも貼っておいても良いかもしれません。


自動で滴下計算してくれる機能がついているものもありますね。

また、便利な早見表もありますね。
私は名札と一緒に早見表を名札ホルダーに入れてました。
パッと見れて便利です。

機会があれば、さらにややこしい γ(ガンマ)の計算の説明もしたいと思います。


他にもこんなことが聞きたい。というのがあればメールやメッセージをお願いします。
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カテゴリ: 看護

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