POWERFUL GIRL

□CHAPTER 3
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あれから、柳先輩に扱かれて
マネージャーの仕事を叩き込まれた。
もう嫌ってくらいに叩き込まれた。

そして数ヶ月経った。

「よし、休憩!5分後にまた再開する!」
「「「イエッサー!!」」」

どっかの軍隊みたいな掛け声をあげて
平部員達とレギュラー達が解散する。
それを見計らって
新しいタオルと冷たいドリンクを用意する
タイミングを見極めるのが
物凄く大変で、幸村先輩の笑顔が怖かったのは
今となってはいい思い出だ。

『ドリンクとタオルここ置いておきますね。』
「んー♪美味い!ドリンク作るの上手くなったな!」
「物覚えが良くて助かった。」
「やっぱり、俺の目に狂いは無かったね」
「うむ。美味だな。」

平部員達からも好評で
休憩中に入ったら一気に無くなる。
空になったボトルと汚れたタオルを回収して
テニスコートから出て部室裏へと向かう。

手早く洗濯機に入れて回す。
そんなとき、幸村先輩がやって来た。

「今日、氷帝からお客さんが来るんだ。」
『…そうなんですか?』
「うん。でね、君にはそのお客さんを迎えに行って欲しい。」
『今からですか?』
「車かヘリか分からないけど、今日来るみたいだよ。」
『…(えぇ…ヘリって…)』
「それじゃあ、よろしく頼むよ^^」
『分かりました。』

ヘリってなんだよ。
氷帝って、氷帝学園だよね?
お金持ちって考えること違うわ…。



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