青春☆サイダー
□1年生
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所変わって車内。3人であいているコンパートメントを探していた。
ふと中を見れば2人だけしかいないコンパートメントを見つける。女の子と男の子だ。雰囲気的に同い年くらいだろうか。これは行くしかない。
目配せとかした訳じゃないけれど察してくれたようだ。ジェームズとシリウスが軽く頷いてくれた。
「はーい!こーんにーちはー!」
ガラガラと思ったよりも大きな開閉音に自分で驚く。その音に振り返った2人……女の子の方はなんというか、お人形さんみたいで、
「かーわーいーいーー!!!」
思わずそのかわい子ちゃんに抱きついていた。
「きゃぁっ!?」
「ねねねねねね!ジェームズ!!この子めっちゃ可愛いよ!!ねぇ、ジェームズ!!」
「あー……ソフィ?それには同意するけど、その子から離れてあげたらどうだい?困ってるみたいだから」
「は!ごめん!ちょっと興奮した…」
ジェームズの言葉に慌てて離れた。危ない危ない。ぎりぎりセーフ。
「いや、アウトでしょ……」
モジャ髪がなんか言ったけど聞こえません。
「……ごめんね?」
「ううん、平気よ。」
かわい子ちゃんは気にしないでと言うようににっこりと笑い掛けてくれる……やば、惚れたわこれ。
「わたしはソフィ!あなたは?」
「わたしはリリーよ、よろしくね」
こうして何やかんやとありましてお友達になれました。
ハグから始まる友情もあるんです!