青春☆サイダー
□1年生
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「ソフィ、相変わらずだな…」
ジェームズが苦笑を浮かべて私を見ている。
「うぅ、すびばせん…」
シリウスくん(さっきのイケメンさんの名前!名前までイケメンだなんて!完璧過ぎる!これぞ神からの贈り物!!)がさしだしてくれたハンカチで鼻を抑える。直ぐにハンカチは血で滲んだ。
今度買って返さないとだね。どんなのが好きなんだろうか。
数分後に鼻血は止まった。もう慣れたものである。……あまりいいことじゃないのは知ってます。
「やっぱり面白いな。」
クスクス笑むシリウスくんは物凄いイケメンで、また鼻血が出そうだ。いやというか私何もしてませんけども。何か面白い事ありました??
「まぁ面白いけど……でもこいつおれに対してはこんなんならないんだぜ……不服だ」
「……そりゃジェームズは好みじゃないから……」
嘘偽りのない事実である。
この世にジェームズしか男が居ないとかいう状況でも絶対に選ばぬ。神に誓って。
「じゃあシリウスの顔は好みだってのか!?」
「え、うん」
嘘がつけない性格のせいでうっかり頷いてしまう。しまった……こんな、初対面の人に言われるなんて普通に引くだろ。恐る恐る彼の方を見ればなんとも微妙な顔。
「あー……そりゃ嬉しいね」
……お気遣い痛み入ります……性格までイケメンとか狡いね