進撃 ティアドロップ

□兵長同伴初ディナー
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「ルゥ、どこに飲みに行くのか決めてんのか?」


「うん、決めてあるよ。

どこか行きたい場所あった?」


「いや、ねェ」


着替えを終えた兵長がハルさんに問いかける。


「じゃあ行こ?」


「あぁ」


2人並んで歩き出す。


言うなら今しかない。


「あの...」


「どうしたの?エレン」


「俺、まだ酒飲めないんですけど...」


「そうなの?

若そうだとは思ってたけど、いくつ?」


「15です」


「まだガキじゃねェか」


「そっか。

じゃああんまりお酒を売りにしてるお店には入れないね。

お店変えるから、歩きながら考えよ?」


「すみません...」


分かってはいたけど、ハルさん成人してるんだ...。


「謝らないの。

聞かなかった私も私だし。

さ、歩こ?

それとももう夜も遅いから部屋に帰る?」


「嫌です、帰りたくありません」


せっかくハルさんと出掛けるチャンスが来たのに。


兵長同伴だけど...。


「ふふ、素直だね。

エレンお腹空いてる?

ご飯食べた?」


「いえ、まだです」


「リヴァイは?」


「ぼちぼちだ」


「じゃあご飯食べに行こっか。

お酒もあるところで」


ハルさんが案内してくれる。


大人だな...。


「ここ。

着いたよ」


ハルさんが脚を止めた。


そして躊躇わず中へ入って行く。
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