進撃 ティアドロップ

□ジュエル
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「...ダメ」


「そうですか...」


今日は断られた。


そりゃそうだよな。


毎回毎回泊めて貰える訳ねぇよな。


「明日は彼の命日なの。

だから、1人で居たいの」


「そうですか、おやすみなさい」


邪魔しちゃいけねぇ。


笑って送り出す。


「はぁ...」


1人になると、なんか寂しいな。


って女々し過ぎるだろ、俺。


どんだけハルさんのこと好きなんだよ。


「はぁぁぁ.....」


ハルさん...。


眠ろうと目を瞑れば、ハルさんの顔が浮かぶ。


優しい笑顔。


上気した頬。


潤んだ瞳。


そして漏れ出る嬌声。


「クソ...また勃った」


ハルさんのことを思い出しただけで、自身が膨張する。


「抜くか...」


自身を取り出し、手を這わせる。


ハルさんの声や仕草を思い出して手を上下させる。


「っ、はぁ...」


あの声が、顔が、手が、口が。


やべぇ...興奮する。


「っく、はぁっ...」


欲を吐き出し、それをティッシュで拭うとゴミ箱に捨てた。


「早過ぎんだろ...」


ハルさんとする時も早ぇけど、今まで自分がシた中で1番早かった。


今までは想像でしかなかったけど、ハルさんのリアルな声がより高揚感を与えたんだろうか。


「...知らねぇとこで汚してすいません...」


布団に入り、目を閉じた。
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