進撃 ティアドロップ

□前夜
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いつも通り訓練をして、壁外調査に備える。


入ったばかりの時に少し作戦を聞いた程度で、まだ詳しいことは知らねぇ。


壁外調査前夜。


俺達調査兵団の兵士は、エルヴィン団長により食堂に集められた。


壁外調査を明日に備える俺達は皆、緊張した面持ちで椅子に座っている。


新兵や先輩達が全員食堂に集まって少し経った頃、団長は現れた。


エルヴィン団長、リヴァイ兵長、ミケさん、ハンジさん、そしてハルさんが順に入って来る。


その表情は真剣そのもので、静かな食堂にゴクリと生唾を飲む音だけが響いた。


「諸君らに集まって貰ったのは他でもない。

明日の壁外調査についての、最終連絡だ」


団長が前に立ち、言葉を紡ぐ。


「明日の壁外調査では普段の訓練通りのフォーメーションで行って貰う。

何も変更はない。




今回のみ、各班に兵士を増やすことにした。

第1から第4までの隊は変わらず、そこに2名ずつ第5分隊から加わって貰う」


第5分隊...ハルさんの隊だ。


第5分隊なんて聞いたことねぇぞ、と少し騒がしくなる。


「静かに、まだ話は終わっていない。

第5分隊は特別な隊で、主に後方支援を行う隊の為知らない者も居るだろう。

もし気になることがあのであれば、各隊の隊長に言えば良い。




話は以上だ。

夜に集まって貰って申し訳ない。

では明日、諸君らの検討を祈る」
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