進撃 ティアドロップ

□衝撃
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言っちまった...。


言うつもりなかったのに...。


「おい、エレン、入るぞ」


「は、はい」


兵長が医務室に来た。


「顔が赤ェが熱か?」


「いえ、大丈夫です」


「そうか、なら良い。

明日の会議だがお前も出ろ」


「俺も...ですか?」


「あぁ、そうだ。

他の新兵も出席する。

壁外調査についてだ」


「分かりました」


「多少驚くことはあるだろうが、騒ぐんじゃねェぞ」


「は、はい」


改めて言われると緊張する。


「へ、兵長」


「なんだ?」


「...ハルさんのこと、好きなんですか?」


「あ?」


「好きなんですか...?」


「...んな訳ねェだろ。

俺ら調査兵団はいつ死ぬかも分かんねェ。

そんな中で好きな奴なんて作れるか。

あいつはただの仲間だ、勘違いするんじゃねェ」


「良かった...」


「なんだと?」


「なら、俺がハルさんのこと貰いますからね。

俺あの人のことが好きなんです」


「...勝手にしろ。

ただし色恋にうつつを抜かして死ぬなよ」


「もちろんです!」
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