進撃 ティアドロップ

□衝撃
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夜。


明日に備え、地下室に戻って寝ようとした。


兵長の部屋から帰る途中で、明日のことで聞き忘れたことがあって踵を返し、ノックしようと拳を挙げる。


「.....ぁ.....ァイ.....」


ん...?


なんだ...?


兵長の部屋から変な声がする。


確か部屋には兵長しか居ねぇ筈じゃ...。


拳を下ろし、バレねぇか不安になりながら扉に耳を近づける。


「ん.....や...ぁ...」


「っ」


今度こそはっきり聞こえた。


これ、女の喘ぎ声だ。


兵長...執務室で何やってんだよ...!


クソ.....気まずい...。


誰だよ、こんなとこでする奴!


初めて陥る状況に頭は戸惑いながらも、身体は興奮を覚える。


ムクムクと自身が大きくなっていく。


こんな状態じゃ引き返すに引き返せねぇぞ...。


「ぁ.....ゃ...」


「こんなに濡らして嫌はねェだろ...」


顔も知らねぇ女の声と、兵長の声に興奮する。


扉はきちんと閉まっていて、2人の様子は見えねぇ。


「や、あぁ.....あ...」


「イキそうか?ルゥ」


「っ!」


今.....兵長なんつった?


ルゥ...?


まさかとは思うが、相手はハルさんなのか?


2人はそういう関係なのか...?


自身に集まっていた熱は急激に衰えていく。


「嘘.....だろ」


動かない脚にムチを打ち、聞きたいことを聞くのもやめ、地下室へ走った。
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