排球 女王と月

□顔面レシーブ
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全国でスタメンになることは叶わず、推薦を貰うことは出来なかった。


「烏野…か」


皮肉にも、幼馴染みのあいつと同じところに来てしまったな。


「はぁ…」


女子バレー部もイマイチだったし、部活とか入らなくても良いかな。


ぶっちゃけ面倒くさいし。


しかも入学早々停学食らうとは…ついてない。


気分が乗らなくて走り込みしてて、まさか曲がり角で教頭にぶつかるとは思わなかった。


カツラは吹っ飛ぶし。


ろくなことがない。


停学明け、気持ちを切り替えて教室に向かう。


クラスは…確か4組だったかな。


教室へと向かう足取りは重い。


「あーぁ」


あの教頭にはもう目をつけられてるし。


期待も不安もなく、ただ何気なくドアを開けた。


ガラッ。


その音と同時にクラスの大半が私を見る。


何これ、気持ち悪いんだけど。


そんな気になることなのかな。


「席は…と」


席替えしてる上に出歩いてる人が多くて自分の席が分からない。


なんか最近ついてないな。


本当に。
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