排球 女王と月

□消失
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「…自身を基準にしないでちょうだい。

あなたは異常よ。

皆にあなたと “ 同じ ” を求めないで。

これだから…才能のある天才は嫌いだわ」


才能…天才…。


誰も私の努力の成果とは言ってくれない。


まるで私がその才能という力に頼りきりだとばかりな言い方。



努力あってこその私なんだ。






その試合、皮肉にも私の中学が勝って全国大会へと駒を進めた。


私が居なくとも勝てると踏んだ仲間達は、掌を返したように離れて行った。
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