くらうでぃだうん(1部)

□生まれとは
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「…もう、行く……君とは、反対だ。」
「え。ああ…じゃあ私はこっちに行けばいいのかな。」
なんだかよくわかんないけど行く方向が分かっただけ良しとしようかな
「サク」
歩み始めようとしたらトムが呼びとめる
「⁇なあに?」
「君は…君は自分の出生を知りたい?君がどのようにして生まれて、なぜ…」
トムの口調は打って変わって弱々しいものだった。
「出生かあ…うぅん、確かに少し知りたいかもだけど…でもわかんないよ、周りの、大人の誰も、私が生まれてくることを見てないからさ。」
「マグルはね」
「…え?ま、まぐ…何?」
「マグルさ、僕たちとは違う、魔法が使えない人たちをそう呼ぶんだ。反対に魔法使いの一族を純血、片親のみが魔法使いは反純血とか…稀に両方がマグルにも関わらず魔法使いが生まれることもある。…とにかくそういう呼び方があるらしい。魔法界での価値観てやつさ。」
「なんじゃそりゃ。…じゃあ私たちは…反純血?」
「わからない、僕たちは他とは違う。純血かも知れない。」
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