くらうでぃだうん(1部)

□ダイアゴン横丁
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「…ふぅむ難しいな。」
気難しい顔してまた後ろへと杖を探しに行ってしまった
オリバンダーさんごめんなさい…
私の杖選びはどうやら困難なようで…
すんなり決まったトムは呆れたような目で私を見る
「…君、ほんとは魔法使いじゃないんじゃないか?」
「失礼な!トムが1番知ってるくせに!」
言い争いをしているとオリバンダーさんは何やらぶつぶついいながら戻ってきた
「もしや…いやしかし…でも…うぅむ……ではこれではどうかな?」
そういって渡してきたの杖を受け取って振り上げる、途端柔らかな風と共に小さな光が杖先から出る
「わわ、…あ、あのこれって…」
オリバンダーさんを見ると私より驚いていた
なんで⁇
「まさかと思ったが…ああいや、何、これはだな…」
言いかけてチラリとトムを見る
トムは怪訝な顔をして近寄る
「君の杖は良質でしなやかな柊、そして芯は不死鳥の尾羽…そう!彼の杖芯と同じなのだよ、つまり兄弟杖だ。」
ピンとこない私たちを置いて興奮し出すオリバンダーさん
「兄弟杖…?それは珍しいの⁇」
「確かに兄弟杖は他にもある。しかしそれが同じ日に2人共に渡した例はない。君たちは何か見えないもので繋がれているのだろう…。」
みえないものかぁ…おいこらトム、あからさまに嫌な顔をするんじゃない

オリバンダーさんにお礼を言って店を出た。
そのあとはお金もあまりない事だし大人しく孤児院へ帰った。
トムは買った教科書を繰り返し読んでいたようだけど私は杖やローブを出して眺めては魔法使いというものに現実味を感じていた


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