くりあすかいあっぷ(2部)

□話し合おう
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次の日、神父様に改めて身寄りがないことを話すと、ちょうど子供が2人くらい欲しかったんだ、独り身で寂しくてね。と笑顔で言ってくれたので、私たちはここに住むことになった
「部屋は2階のあの部屋を使いなさい。いや嬉しいね、仲良くしよう。」
ニコニコと言ってくれた神父様にさすがのトムも好感をもったらしく、困ったような顔で笑っていた。

「トムってさ、いまでもマグルがきらいなの…?」
しばらく経ったある日、私はずっと聞きたかったことを聞いた
怖いけど、この問題を解決しなければきっと私たちは前に進めない
「…ずっとはなそうとおもっていた。ぼくもきみのようにあのながいじかん、かんがえていたんだ。あたまのなかではずっと、きみのこえがのこっていた。もういちどゆっくりかんがえて、そこでけつろんにいたったんだ」
「けつろんって…?」
トムは私をみてにやりと笑う
久しぶりに見た、楽しそうな表情だ
「ぼくはぼくをもっとすきになるべきだってね」
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