くらうでぃだうん(1部)

□交わらぬ赤と緑
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その日以降、やはりトムと会話をする機会はあまりないまま1年が終わろうとしていた。
夏休みに入る前、トムは珍しくダンブルドア先生と話をしていた
私は本当に偶然、それを見た
「先生、どうしても叶わないのでしょうか」
「すまんのぅトム、こればかりは学校の規則なのじゃ。クリスマス休暇は良いのじゃが…」
「しかし僕は…孤児院に帰りたくありません。ホグワーツこそ僕の…居場所です。」
「嬉しいことを言ってくれる。しかし孤児院もまた事実君の居場所なのじゃ。何より君は1人ではないはずじゃ。サクがおる、帰るのじゃ、トム。」
「…彼女は…いえ、何でもありません。失礼します。」
トムが言いかけたことは何なのか…そればかりが気になった私は去り際にダンブルドアが悲しげな顔をしたのもトムの目が赤く光ったことも気づけなかった
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