くらうでぃだうん(1部)

□誕生日
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満面の笑みで言った後クッキーを押し付けるようにして渡した
…なんでそんな驚いてんのトム
たしかにいきなりだけどさ
「君…僕は、ああ、てっきり…いや、うん、ありがとう。」
しどろもどろな感じで受け取ってくれるトム
あの仮面のような笑みはここにはない
「やっぱそっちの方がいいよ」
「は?」
「なんかいつも人形みたいだし、トム。そりゃ本性さらけだしてもこれだけどさー」
「これとはなんだ」
トムが私を睨む、睨まれてるけど、不快じゃない
「そのままのトムでも十分人気でると思うよってこと。」
「君は今より腕を上げた方がいいんじゃないか。パサパサだぞこれ。」
「ちょ、もう食べてるんかい!しょうがないでしょはじめてなんだからー」
文句を言いながらもトムは全部食べてくれた
ここは必要の部屋というらしい
この部屋の廊下で心から求める物を願えば部屋が現れ、大抵のものはあるらしい
捨てたいものがある人もこの部屋を使うからがらくたがたまるのもそのせいだとか…
トム曰く他人が捨てる物は別の他人からみたら心から必要な物になりうるらしい
なんだか難しいがダンブルドア先生はこれを見越してあんな話したのかな
トムに先生の話はできないしなあ、なんだか嫌いみたいだし…


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